映画の感想! vol.42 『 桜の樹の下 』

*映画の内容に関する記述があります!まだご覧になっていない方はご注意を*


映画『
桜の樹の下

05月18日(金)、19日(土)、20日(日)に開催された上映会にお集まりいただいた皆様、ありがとうございました。ここにアンケートに記載された皆様の声を掲載いたします。


18歳~39歳

高齢化している北九州も同じ様な問題をかかえていると思った。まだ、自分の親は幸い孤独ではないが、多くの人が今回の映画の様な状況と思うと、社会問題として、取り組まないといけないと思った。

身寄りのないお年寄りの方々も、各々に人生があり訳あって団地に来て、最後をむかえる日までの日々を頭の隅におきながら、日々すごされている様子、各々の性格、生活の仕方の個性が反映された様子をみて、ひとりひとりと向き合って、人生の先輩として敬意をもって撮影された映画だと思った。それもあってか、現状やテーマは決して明るく楽しいものではありませんが、映画の観賞後の後味は、どこか晴々した感覚を感じました。

全ての人が、人間の尊厳が守られているような環境で生活して亡くなってほしい。福島菊次郎のドキュメンタリー映画を上映して下さい!!!!

高齢者の孤独死の問題や地域のつながりを知る上で、とても勉強になりました。一人ひとりの人生に向き合ったドキュメンタリーで、その人の生き方を考えさせられる内容でした。

団地に住む高齢者の人生の最後に思うこと、記録として意義のある作品だと感じた。


40歳~59歳

生きること、、、色々、それぞれの深い由がある、、、。生きていること、、、色々、それぞれ深い由がある、、、。(幕間の演奏はインドの楽器ですか?とても響きがここちよかったです。)※今までの作品をいつものように並べて書いてほしい。

「君には君の夢があり、僕には僕の夢がある」、この事は生きる、生きていく事も。そして死んでいく事も。これ迄、高齢者をテーマにした映画を視たけれど、これはキョーレツ!!モーレツ!!特に片付けてるのか散らかしてるのか意味不明なびばりさん!!しかし、生きて行く事、そして死んで行く事に意味を求める事が無意味なのでは。と感じさせてくれました。

若くてすばらしい監督さんだと思いました。まさに「人生すてたもんじゃない」。でも、行政のこととか色々今の政治正すべきところに思いをめぐらせたりもしました。

開始10分間ぐらいは、この作り方でいいのかな、と思いながら観ていましたが、そのうちどんどん密度が濃くなり迫力が増していって、最終的に圧倒されました。良い意味でしんどい映画でしたが、よく最後までとり切ったと思います。

見ず知らずの老人たちの貧しく孤独なくらしを見せられ続けるのは、痛くて、とてもこわくてこわくて、早く終わらないかなあとつい考えてしまったが、彼らの人となりになじんでくると、彼らひとりひとりの人生に尊厳があり、その人生経験から発露した自由な精神性を垣間見て、ゴミをため続ける行為さえ、芸術的な行為に思えてくるという価値観の180度逆転を体験してしまった!ヤバい映画でした(ホメ言葉!)。 

60歳以上

色々考えさせられた。

気になっていた映画、観賞できてよかった。

見ていて自分のことを感じてしまう!まもなく、私もあのようになっていくでしょう。

川崎市営住宅に住んでいる、独居老人の日常でしたね。私達の周囲にもある特にめずらしくもない光景でした。それでも、一生懸命生きている姿が見られました。初めて訪れましたが、北九州市には立派な施設があるのですね。公害を克服した市として名高いことでよく知られています。紫川きれいになりましたネ。

登場人物とほぼ同年代、私、妻(共に81才)非常に考えさせられる内容だった。幸い二人とも健康、今後も食事、運動他に気を付けたい。私の住む町内は昔ながらの向こう三件両隣りの風習が残っており、今後大事にしたい。

小倉に引っ越して2ヶ月、久し振りに私の好みの映画が見られました。犬が戻ってくると新しい家に慣れるまで外出しにくいですが、今後も楽しみにしています。

私自身も64才で独りぐらしをしています。両親・兄も亡くなり子どももいません。映画を観て、そこに自分が映っている様に感じました。とても身近に感じました。

バックに音楽がながれていないのがものたりない。

何と言って良いか、わかりませんが、車の運転が出来て、ここに来れて、ありがたいと思いました。

高齢化社会の現実を公営団地の内側から三脚を据え、じっくりと見つめていったところに共感できる。これは川崎に限らず全国どこにでもある現実でもある。素晴らしい作品だった。

教育、医療、福祉は無料にすべき。

自分の現実そのもの、さてこの映画から何を感得するか。

ナレーションなしはユニークだと思った。その人が輝いていた時を少し折り込んだ方がよかったかもしれない。なぜゴミ屋敷か少し掘り下げては?

夫々各家庭の模様がある。興味深く見ました。日常を早く解決したいと思ってる夫々の生き方が面白く見られました。以下解読不能・・・

私の未来は映画のようにはならないと思う。なりたくない。

見終って言葉がないです。10年後の自分かなと思って来ましたが、まさに今の自分と同じ人たち、明日の私!!明後日の私!!ショックでした。自分の団地のあの人、この人を思いながら…、お互いに自分の家だけに入ってしまわないよう、明日からも、もっと声をかけあい、人と共に生きよう。40年前に初めて今の団地に住みだした時の事を思い、となりも、そのまたとなりも、まずは声かけ、おしゃべりを・・・。

ひとりで生きる事は大変であり、さびしい!!どうしたらいいのかなあ?

辛い事が多くても、少しの希望で、人間は救われるのだと思いました。その希望も全て自分の中にあるように思いました。

どう死ぬか、よりも、今は死ぬ迄どう生きるか、を考えている。いのちは生ききってこそ輝くと想うから・・・。

老いていくのは つらいけど 自分なりに 楽しみを みつけ 死ぬまで たんたんと 生きてるのは 自分も 見習いたい

戦後、日本人が追求してきた経済発展=人生の幸せの構図は崩れ去ろうとしている。金や物があれば本当に幸せだろうか。この映画は私達にそれを語りかけています。なるべくうまい物と友達に囲まれ、できれば元気に一生を終えたい。

いろんな人の生き様が見られてよかった。70代で亡くなるというのは考えさせられる。後になって、この映画は力になると思う。すぐ答えは出せない。

人はいかに生きるか。私はこの先どう生きるか考えていきたい。今は2人だけれど、一人になる覚悟が問われる映画でした。

年をとっても友は出来るかもしれないと思いました。死とたくましさは隣り合わせかもしれません。

断捨離しなければと考えてしまいました。

現状の高齢者も、生きていく上においてはすでに様々な問題がある。それ以上に、ほぼ年金も絶望的なところにまで立ち至っているであろう若い世代の近未来に、曰く言い難い思いを抱かざるを得ない。面白い映画だった。


年齢未記入

高齢者の生活、人生については、色々と考えることがたくさんあります。親の事も、自分のことも、地域においても。

箱の中一つ一つにそれぞれ話がある事を、あらためて感じました。自分で入って、とじこめられるという言葉が残りまいた。

高齢社会になって行くと言うこと。自身も行く道なので身につまされた、映画でした。

大変良かったです。

明るさ、たくましさ、やるせなさの感。最初から印象的だった関口ことじさん、やはり亡くなられたのですね。桜と雪と高層住宅の画面も美しい。私も参考として暮らしてゆきたいです。(みなさんより年長ですが)。

団地全体、又は一棟数十軒で総合的にお一人様を支えるシステムがこの団地にあって、その活動を示してくれるのかな、と思っていたが、4人に焦点を当てたもので、一人一人の生き様を描いたものだった。その意味で“老い”を支えるという期待度は低かったかな。人間は一人では生きていけない。逆にそんなことを強く思った映像だった。

この世に生きて、あの世(どんな世でしょう)に皆逝くのです。最近、弟の死を迎えいかに生きたかを、しみじみと想いました。びばりさんのたくましさ、ある意味、凄い。関口さんの穏やかな、それでいて自分らしく生き、人と関わろうとする姿勢は素晴らしいと思いました。人は皆、年を取る。悲観的でなく、ゴールに向かって…。

人とのつながりの力を改めて思いました。そして一人でも、自分らしく生きていくことができるという、はげましももらいました。

それぞれ登場された方の日常にふれて、生きるという意味はいろいろあってよいのだと思った(正しいとか、よりよいとか、そういうことではなく)。

次はあのゴミ屋敷おばを主人公にして、続編を期待します。

とってもいろいろ考えさせられる映画でした。私も前期高齢者となっているので、歳を重ねていくことのさびしさなど感じることはあるが、この映画の団地の人のように孤独ではないし、ならないと思う。やはり齢を重ねても生きがいを持った生活をしていけたならと願っている。でもこの映画は暗いところばかりでなく、最後の片付けられない女性の明るさにすくいを感じた。地域でふれ合い昼食会などして支えはあるが…。もっと若い人たちと交流ができるサロンなど開けたら良いのではと思った。

そう遠くない将来の自分の身と重なり、少しつらい気もしました。

つい最近、夫に先立たれました。画面を見ながら、これから先の自分の生き方を思い考え、身につまされました。今、生きている人が私も含めて最後に幸せだったとほんの少しでも思えるよう、そんな事の手伝いができる生き方がいいな。

やがていつか来るであろう自分のこととして見ました。ゴミは少しずつ捨てねば・・・。

岩崎さん…ゴミ屋敷に住んでいる。自宅では横になるスペースがない。でも、決して悲観していない。イヤな気持ちは書く事でスーッとすると言う。あみものをする。洗濯機や物干しザオも拾ってくる。死にたいと思わない。生きて生きて生き抜きたいと思う。でも、それでいていつ死がやってきてもいいと思っている。息子さんが望めば同居もよいが、そうでないなら最期まで一人で生きていく。関口さんという親友がいて、その方を亡くしても、自分のペースでたくましく生きていく岩崎さんに圧倒されました。

人の生きがいや生への思いって、ほんとにいろいろで面白いと思いました。

どこにでもある風景。でも64才の今、生き方が死に方とつながるのだろうなという思いを改めて感じた映画でした。さまざまな言葉はうかぶものの、このあと、また家に帰り乍ら考えたいと思います。ありがとうございました。

毎月、見にくるようにしていますが、もっとお客さんが増えるといいですね。今回の映画は、自分もいつかは一人暮らしになるかもしれないと思うと、その時に、どういう生活をしているかと考えました。いくつになっても、自分のことを自分でできるというのが理想ですが、人の助けが必要になることもあるのでしょうね。

人生の終わりを考える年齢になったので、この映画は見てみたいと思いました。一人一人の生活が断片的なので、全体を見通せなく、鑑賞後、少し不消化です。それは私自身、死への向き方が出来てないからだと思います。それはそれとして、私も一日一日を楽しく暮らしたいとは思っています。

時に、話し相手になる人が巡回して、何でもいいから話ができたら、一人一人の存在に意味があることが確かめられると思う。

衣食住がなんとか足りてれば、あとはくよくよしない事。そんな生き方を思わせてくれました。決して楽でない身の丈の映像は大変おもしろかった。長生きの意味も考えさせられました。

みにつまされました。

私の周りにも一人生活で親類なしという方も多くなっていて、話題はどう最後まで生きていくか、の話になることも多い。毎日楽しくと言っている方の通りですね。

人が年をとること、生きること、何でもない日常のひとつひとつのことが大切なことだということを、いろいろと考えさせられました。

北九州市ではあまり見ることのできないドキュメントの上映、ありがとうございます。ひとりになってどう生きていくのか?私達にとっては、これからのテーマです。少し考えてみる「きっかけ」になりました。

高齢化社会の進む中、孤独死問題は避けて通れないと痛感しました。コミュニティ社会が崩壊していく中で、如何にして防いで行けるか・・・。

岩崎さんはどうにかならならないものでしょうか。関口さんに感謝はなかったのでしょうか。よくある話でした。

4人の老人の背景や暮らしぶりがそれぞれ違っておもしろかった。1人1人にそれぞれ深い人生があるのだと改めて思い、自分の老後に思いをめぐらせた。私も団地にひっこして、1人暮らしの高齢者が多いことを痛感している。孤独死の問題はこれからの課題であり、他人ごとではないと思った。でも決して暗くならず、自分の生き方をまっとうする登場した4人に元気をもらった。自分と同じ団地の人、ひとり一人に話を聞いてみたいなあと思った。

団地という緊密な住空間での孤独。近未来日本の縮図がそこに。失われつつある「自助」「共助」「おせっかい」の意義をまた考えさせられました。

現在一人暮らし。先行きを考えさせられた。“生きる”って何?

自分もアパートぐらしをすると部屋は片付けないだろうか?

生きている内は周りのコミュニティを大事にしたいと思えた。ただ死ぬ時は周りに迷惑をかけないようにしたい。その為に今をどう生きるか、を考えたい。「スタートライン」の監督さんのLGBTについて作った最近の作品をリクエストします。

未来の自分を見ている気持ちになった。今の働き世代を育ててくれた高齢者を、独居にならないように孤立しないように年金でも充分に生計を立てていけるように、政策を早急に立て直してほしいと感じた。予算の都合等あるとは思うが、クッションが薄くお尻が痛くてたまらなかったです。

民生委の方や多くの人に見てもらいたい。

う~~~~~~、身につまされた。明日から、家片付けします。

一生懸命生きているのはわかるけど、これでは、死なないために生きてるようにしかみえない。生きているというか、死んでないだけ。正解はないけれど、「生」について考えさせられました。

ゴミ(屋敷)部屋の女性に逢えて良かった。映画に納まらなかった部分がみたくなりました。



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