なに?東田シネマ

▼コロナ禍による2年7ヶ月の休映後<試行>と称して再開、5回5本の上映を試みましたが、このいささか長すぎた時間による様々な環境や情況の変化まで巻き戻すこと叶わず、2023年4/1~2、vol.68『水になった村』(大西暢夫監督)の上映をもって、東田シネマの活動を再び休映させて頂くことに致しました。

ご来場いただいた皆様に感謝を。
2023年5月吉日 東田シネマ運営委員会 世話人/増永研一

▼東田シネマ開催の挨拶文を下に残します・・・

東田シネマとは、映画館と自主上映の狭間に位置し、ドキュメンタリー映画の定例上映に向けて、多様性に富む映画文化の一端を担い、地域との有機的な繋がりと市民参加型の親和性を志向する、北九州市環境ミュージアムのドームシアターを軸にした架空の“映画館”。北九州は八幡東田地区に、忽然と現れるひとときのイリュージョン。さて!


“東田シネマ”という試み

  ‘12年と’13年に実施した「東田環境映像祭」、‘14年5月の「北九州未来映画祭」。これら3回の映画映像祭を通して、映像の持つ表現力―その訴求力や、市民への啓発、問題意識の共有など、あらためて映画・映像の有効性を確認することになりました。

 また、これらの作品は観客の評価も高く、一般の映画館で未公開だったことを考えれば、結果として多様性に富む映画文化の一端を提供する場ともなったようです。 こうした経験を元に、当該ドームシアターの有効活用という側面も合せ、より日常的に映画を提供するという意味合いを込めた、架空の“映画館”の開設運営を構想、“東田シネマ”という映画館に模した愛称を与えて、地域との有機的な繋がりと市民参加型の親和性を持った定例の上映会を実施していきたいと考えています。

 上映する作品は、一般の映画館では上映機会の少ないドキュメンタリー映画とし、製作者の意欲に充ちた作品を、それぞれのテーマに関心を持つ市民への呼び掛けを軸に、そこに集う観客同士はもとより、観客と当環境ミュージアムとの、あるいは主催者との、そして時には製作者との有機的な交流の場の実現を目指したいと思っています。

 映画を通して、現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出す契機作りとなり、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す担い手と、感受性を育む場としての役割を果たそうとするものです。

2014年10月28日

東田シネマ運営委員会


※ドームシアター=2001年に開催された北九州博覧祭の一パビリオンの中の施設として、仕様で作られたもので、2012年に、階段状の客席が撤去され、床面フラットの多目的ホールに変更された。キャパは、最大60席(パイプ椅子)ぐらいまで。