映画の感想! vol.60 『 百年の蔵 』

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映画の感想! vol.60 『 百年の蔵 』

2019年11月22日(金)、23日(土)、24日(日)に開催された第60回の東田シネマ上映会にお集まりいただいた皆様、ありがとうございました。また、運営や情報拡散にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。ここにアンケートに記載された皆様の声を掲載いたします。 

*回答原文記載
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18歳~39歳




面白かったです。全国の状況も、もっと織り交ぜて欲しかったなと私的には思いました。




富山の魚津で始まった米騒動について、たくさんのことを知ることができてよかった。米騒動について、一揆とかそういう悪いイメージしかなかったが、この映画を観て、考えが変わった。




米騒動が、魚津から全国に広まったということを知って驚いた。又、魚津の女の人(お母ちゃん)たちが自ら立ち上がり、米の輸出にあらがったということを知ることができた。そしてその運動が、魚津の7割の人が米不足から開放されるきっかけになったということを知り、すごいと思った。




今の時代の生活が昔は当たり前でなかったと考えると、自分は幸せだなと思いました。




米騒動のことについて、知れて良かったです。




40歳~59歳




映画と関係ないのですが、客入れの曲が好みの曲ばかりで、うはうはしました。




母ちゃん達は、米問屋への陳情を経て行政に救助法を制定させた。現代民主主義の礎を築いた。100年たって知る真実。制作された方々に敬意を表します。




大変面白く拝見しました。先日、住井すえさんの「橋のない川」を読んでいたら、米騒動についてかなり書かれていたので、とても興味深かったです。映像も良かった。北陸の風景が新鮮にうつりました。




歴史で勉強しました米騒動に関するテーマでした。分かりやすいテーマでしたので、興味を持って拝見することができました。映画の内容も分かりやすく、とてもためになる内容だと思いました。子どもたちが出てかるたの話をするシーンが印象的でした。




60歳以上




美しく静かで、勉強になる映画でした。提灯に名前を書く理由はよかったですね。食料自給率の低下、日本経済の低迷、TPP、日本のお米はどうなるのでしょうか。米騒動から物言えない社会になった、というのも考えさせられます。




このような映画を取り上げてくれて、ありがとうございます。民衆、母親達の力、その団結のすごさ、…これが全国に広がった点がわかりました。1918年はロシアR、1917(大正6年)の次の年であり、このような労働運動―共産主義mの前進がすなおに受け入れられた時代をすごく大事に想う。




かあちゃんたちの力強さに感動しました。




米騒動を現在から振り返る視点の映画だと思う。ただもう少し時代背景を詳しくあったほうが良いのでは。




やはり“米騒動”は失政が招いたものです。国民の心に寄りそった政治をしなかった為です。現在にも通じるのではないでしょうか?




民衆の「力」というものは、ものすごいものだ。またたく間に全国に広がったのだから。




米騒動の話は昔聞いていましたが、よくは知らなかったです。魚津の漁師達の闘いで全国の人を動かしたくらいすごかったんですね。とても良かったです。




もっと騒々しい争いの内容かなと思っていたが、そうでなかったのでちょっと拍子抜けしたが、案外そういうものかもしれない。その翌年にしっかりした指導部が必要だというので日本共産党が作られたと聞いていたが、そういう官憲とのやりとりはよくわからなかった。




米騒動の認識が変わりました。歴史は正しく伝えていく事の大切さもあらためて思いました。ペンの力もこわいな。それを都合悪ければ弾圧したり、違う形で利用する政府のあり方…いろんな事を考えさせられたドキュメントでした。働く母ちゃんばあちゃん達の目がきれいでしたネ。




米騒動⇒打ちこわし、と物騒なイメージだったけれど、魚津の米騒動に関してはイメージがくつがえされる思いで、映画が終わった時、なんというか「あたたかさ」を感じました。良い映画でした。




米騒動は昔々教科書で、こういうコトがあったと習っただけだったので、その発端、経過、結末が、具体的で面白かった。もともと江戸時代の藩の頃からの伝統で、救済の精神が根付いているのも、米騒動の結末に連なったのかも。家族だけでやっている漁業も知らないコトばかりなので面白かった。




米騒動は、一揆や暴動のように思われています。でも魚津の母ちゃん達は、社会運動という意識はなくて、只夫や子どもに食べさせる為に「お米を下さい」とおだやかにお願いしていたにすぎないとか…。漁師の母ちゃん達はスゴイね。父ちゃん達は魚を取るだけ。後はすべて母ちゃん達の仕事。浜辺に止まった外へ運び出す為の蒸気船に、米俵を乗せさせなかった母ちゃん達の力はスゴイ。全国では2万5千人検挙されたけれども、魚津ではゼロ。米屋さんとの信頼関係があったので。母ちゃん達の必死の行動が1万人の人達の食を満たし、助けたのです。魚津の浜での8月のまつり「たてもん」は、海の神様に豊漁と安全を祈るだけでなく、米騒動で活躍した母ちゃん達・おくさん・女子どもに感謝するものと知り、再度感動しました。米騒動は、「負の歴史」ではなくて、魚津の母ちゃん達の、男を支え家族を守った「誇りの歴史」と言えますね。




「米騒動」のことを細かく、詳しく知ることができた。




歴史上の大きなできごとを、当時を生きた人たちのくらしを見つめて、あらためてとらえ直す視点がよいと思いました。最後にこの映画作成に協力された多くの団体、個人名がたくさん流れているのに感動しました。




これからも米騒動がおきないともかぎらない経済情況がくるかも。その時のために教訓にしないと―。




八幡では米騒動が起らないよう製鉄所は米を配給した。門司、筑豊では騒動が起きる。庶民が、富山魚津での米積みを女性が集って中止させた、集団行動の力を全国の人達が知る。八幡製鉄所は、米騒動後、普通選挙法の要求とともに、米値上がりとなり米が買えないのでストライキをする。米騒動を見、知り、体験した国民の目覚めは魚津に始まるが、米1升食べないといけない労働の過酷さがわかった。




最後の提灯は、迫力でした。漁師の町、加賀百万石の米にかける人々の心意気を感じました。「米騒動は負の歴史ではない、先人の勇気と誇りだ」が伝わりました。歴史の時間に簡単にしか習っていないので、へぇ~そうかと思いました。ドキュメンタリーの価値ですね。これからも期待しています。◎60回おめでとうございます。




米をつくる農民と魚をとる漁民がいないと、この日本の食は成り立たないと思います。そういうなかで起きた米騒動は、助け合いを確認するできごとだと思います。当時の歴史の中での受け取り方と、現在から未来へかけてのとらえ方は変わってくるのではないでしょうか。考える良いきっかけとなりました。




当時の公文書の保管が、今に歴史を伝える。パソコン時代の今の政府に見習ってほしい。




100年も前の米騒動の映像をつくる事は、紙資料しか残っておらず難しかったのでしょうが、充分見応えはありました。教科書で習ったきりなのですが、内閣とマスコミの確執等、現在とも通底していますね。




米騒動といっても、土地柄や人々の対応の違いなど、実際に何があったかを知ることが大事だと改めて思います。女の生活力はすごい。人々がチエを出し合えば、たいていのことには対応できると教えてくれます。




歴史に触れた気がした。




100年前の書類がきちんと残ってたのがすごい。今はつごうが悪いとシュレッダー無にしてしまう。なさけない。




学校教育の歴史では、近代は時間がなく詳しく聞く機会は少ないです。現在(代)は、近代のとなりにあるので、それを知ることは現在の状況(成立ち)を知る上で重要だと思います。一世代、二世代…前の人たちは何を考え行動していたのか、楽しみに興味深く参加しました。米騒動は、加賀藩(魚津)の歴史を背景にした行動があったように感じました。その事実だけが他の地域へ広がり、負の面だけがクローズアップされた気がします。ありがとうございました。




生活に密着した闘い、自然に生まれた運動もあろう。農民の闘いとも異なっている。男と女が一緒に漁にかかわり家族共同の生活の中で生まれた闘いでもある。すばらしい。まるで共産社会が魚津という地域で生まれたように思った。




林えいだい氏の「北九州の米騒動」を読まねばと思い続けていました。今回「百年の蔵」を拝見して、魚津市の?米屋さんの善意や、漁師(士)と母ちゃん、子ども達の信頼関係。見習わなければならないと思いました。加賀藩の行政もすごいです。主役の92才の女性の力強いこと、活き活きしていることも、立派で、料理(魚さばき)も見事でした。この映画を拝見できた事に感謝です。




たてもんに女性の名を書くという発想に感動しました。




米騒動の本質が分かり、大変良かった。




歴史の一行二行の本での事がらの裏に普通の生活がある。私達が学んだ歴史とは一体何だったのか、もう一度歴史を見直してみたくなりました。




とても良かった。社会で習った米騒動は国政に及ぼした影響は歴史的なものは習ったが、今回の映画はグッと視点を民衆の生活の中に落とし、また地方の政治的なものも調べ上げ、知らせてくれていた。人間の生の営みについて詳しい考察を落とすことのない内容に大変感動した。ありがとうございました。




魚津については知りませんでした。良かったです。




自然に描かれていたのがいい。ごく自然な願いが米騒動となり、この北九州にも広がってきたことを!中高生にもっと視聴が広がるといい。




とても良かったです。北日本新聞社の方が言われていたように、米騒動という言葉だけに負の遺産のような感じに私自身とらわれていました。魚津のお母さん達、純粋で、女性は偉いなあと改めて思いました。




歴史学習で知っていた「米騒動」(騒動という言葉もいかがなものかと思いますが)のイメージとは、全くといっていいほど異なるものがあったのだと知ることができました。それにしても「情報」の大切さ、リアルタイムでの情報も勿論ですが、残されるものもどんなに大切なものか。ここ数年のこの国の現状を思い起こしました。ありがとうございました。




毎月違う視点でドキュメンタリー映画を提供していただきありがとうございます。「YUKIGUNI」はKBCシネマでも見ましたが、またみたい。




歴史の教科書での内容しか知らなかったので、魚津の女性の生きんが為の純粋な行動に感動しました。




不漁の時の切羽詰ったオカミさん達の行動で、「お願い」ということばに切実なものを感じた。武器を持っての行動ではない心からわき上がった動きだったのが、全国に広がった理由では?と思いました。




歴史は人々の生活の中にあると実感しました。魚津の女性達は強いです。必死で生活(家族)を守った勇気に感動しました。権力とジャーナリズムの対立も興味があります。権力に屈してはいけませんヨネ~。




今の日本は素晴らしい国と持ち上げるメディア、マスコミ等、多方面から物事をみる必要をドキュメンタリーは教えてくれます。ありがとうございました。




米騒動についての自分の理解が不正確であったと思いました。魚津町議会の救荒制度のことも興味を持ちました。




年齢未記入




100年前に70万以上の人々が、自分達の生活をなんとかしたいと立ち上がり、私はパククネさんをやめさせた韓国の人々に驚いたものです。まさかこの日本でどこの国の人達にも負けない闘いがあった事に自信をもちました。




行動することの大事さがよくわかりました。生活と政治がつながっていることが、わかりやすく、90才のおばあちゃんが、すてきでした。




すばらしかった。ありがとうございました。




米騒動は暴動と思っていたので、新たな視点でよかったです。




海は神である。山は神である。そして女もまた神である。神の想いがいっぱいつまった、風通しのよい映画でした。




アメリカ映画の「地の塩」を想い出しました。歴史の記録は、教科書では伝わらないことがあると思いますが、たたかいの実相をすこしかいまみれてうれしかったです。あきらめないことの大きさが、現代人につきつけられていますね。




女性の家族を守るという強い意志のもと、政治にも影響を及ぼすといったことが大正という時代に起ったことに大変驚きました。今の時代にも通じる話ですね!!チラシの女性の横顔の意味がわかった気がします。




感動しました。最後のナレーション「米騒動の原点は家族を守る母の日常の一つ」。米屋さんの対応。町議会の取った対策―生活保護の原点。広まった当時の社会状況。マスコミと政治。




すばらしい映画でした。祭りの話に入ったころから涙が止まらなくなりました。母ちゃん達への男たちの信頼や、漁師に対する米屋の信頼など、そこを土台に人の営みが築かれていることに歴史の深さを垣間見ました。冒頭の高校生、市役所の文書倉庫、浜を横切る猫は、役者のようでした。




※以下のご感想は、後日メールで届きました。


「米騒動の発祥」という取材だが、富山の魚津が「起こり」であるかどうかは、実は重要ではないと思った。

「米が食えない」という状況は各地に起こってて、そしてそれは飢饉ではなく「金儲けを考えた人たちが、買い占めたり高く売れるところへ持ち出して、地元の米が少量になり高騰した」からだった。1918年はシベリア出兵も始まっていて、北海道用に国が米を買うという流れもあった。

「藩」の時代には、領主は米が減ってくると「領外に持ち出し禁止」をして、民の食料を確保していた。それが「当然」であった。ところが廃藩置県ののち、「お上」は一部商人の利権を守り、私腹を肥やすことに邁進して来た。それって今も続いてないか?

 蒸気船が港に着くと、米が担ぎ出される。その光景は「子供らに喰わせる米が攫われていく」のと同義だ。港のかあちゃんたちは「やめてくだせえ」と思い、口にする。当たり前のことだと思う。

 魚津から全国へ「飛び火した」という言われ方をしてきたが、そこには新聞報道があり、報道は「そうか、やめて欲しいことをやめてと口にしていいんだ」と気付かせる役割をした。それを恐れた政府は「記事を載せるな」と検閲し圧力をかけた。

 この映画で大切なの、この新聞社への取材シーンだなぁと感じた。

 映画としては、NHKで作品作りをしてた監督らしく、画質/画角も整音もカンペキにきれいで、ちょっと優等生な印象。漁師家族の生活はよく描かれていて、魅力的だった。

 ほんの一瞬だったが、一揆と呼ばれた団交に港中の女たちが参加した理由に「行かな、米に困っとらんと思われる」という、ちいさなエリアでの同調圧力に触れてた部分、私は「あっ」と思ったが、監督はどのくらい注視して残したインタビューだったろうか。

 わたしたちは、まず家族の暮らしを守る。家族が「食べれる」ということを目指す。働いても、それが得られないのは、社会の何かがオカシクなってる時だ。ほんの一部の人たちが度が過ぎて裕福になってない? ソレ本来は「国」が調節すべきとこじゃない? しないなら、声を上げるしかないじゃない?

 往々にして「国」は、人びとが声を上げることを嫌がる。「それはワガママであり、恥ずかしいことであり、罪なことである」という風潮をつくる。

 現在の香港のデモだってそうじゃないか?「弾圧して当然」という風潮に、政府・警察がまずのっかってないか。

 そんなことを考えたドキュメンタリー映画でした。