馬が、全身で、語りかける


2013ドバイ国際映画祭ドキュメンタリーコンペティション最優秀作品賞
公式サイト:『の馬

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東田シネマvol.16は、映画『 祭の馬 』を上映します。

03/25(金)13:30/15:45/18:00
03/26(土)13:30/15:45/18:00
03/27(日)13:30/15:45/18:00

一般の前売予約チケット1000円/当日1200円 大学・高校500円
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津波と原発事故を生きのびた或る馬の、数奇な運命 

2007年の春、まだ雪の残る青森の牧場で生まれた黒鹿毛の牡馬は、ミラーズクエストと名づけられた。2010年9月18日、中山競馬場でデビュー するが、結果は16頭中16着。その後も勝つことができず、2011年1月2日の水沢競馬場でも9頭中9着。翌日、地方競走馬登録を抹消された。通算成績 は、4戦0勝・獲得賞金0円。引退後は福島県南相馬市へ移され、未勝利馬はそこで余生をおくることになった。

そして、あの3月11日を迎える。

激しい津波が彼の馬房を襲った。濁流から奇跡的に生還したものの、不運は続いた。東京電力福島第一原子力発電所の事故により、水と食料を絶たれ、飢え、渇いた。さらに、けがをしたおちんちんが大きくハレたまま、もとにもどらなくなってしまったのだ。

そこに、一人の映画作家がカメラを持って現われた。彼の名は松林要樹。
ミラーズクエストを一目見た松林は思った。
「これは、他人ごとではない――」
震災直後の福島県相馬地方から、雪の北海道日高地方へ、そして再び相馬野馬追の夏へ。ミラーズクエストと松林の旅は続く。映画は、馬と人とが培ってきた長い歴史を紐解きながら、とんでもない時代に生まれてしまったミラーズクエストの運命を優しく、可笑しく、まなざす。

馬たちの瞳もまた、静かに私たち人間の姿を映している。

公式サイトより>

コメント
トニー レインズ(映画評論家)/ウルリッヒ&エリカ グレゴール(ベルリン国際映画祭元フォーラム部門)/つの丸(漫画家)/原一男(映画監督)/金平茂紀(TVジャーナリスト)/佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)/三浦哲哉(映画批評・研究 青山学院大学准教授)/結城秀勇(nobody編集部)/森達也(作家・映画監督)/相澤虎之助(空族)/熊谷新子(リトルモア編集部)/富田克也(空族)/岡田秀則(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)/小長谷有紀(国立民族博物館教授)

監督・撮影・編集:松林要樹
プロデューサー:橋本佳子
撮影協力:加藤孝信 山内大堂
音楽:「風かおる草原 中央アジア」より
助成:文化芸術振興費補助金
製作:3JoMa Film ドキュメンタリージャパン 東風
2013/HD/16:9/74分/ドキュメンタリー