戦争と平和、時代と人生。
75歳になった石川文洋さんとともにベトナムと沖縄を旅し、その生立ちと青春とを見つめる。大宮浩一監督作品。公式サイト:『石川文洋を旅する』
*****************************
東田シネマvol.13は、映画『石川文洋を旅する』を上映します。
<ご予約はこちら!>
12/18(金)13:30/15:45/18:00
12/19(土)13:30/15:45/18:00
12/20(日)13:30/15:45/18:00
一般の前売予約チケット1000円/当日1200円 大学・高校500円
*****************************
青年は、いかにして戦場カメラマン”石川文洋”になったのか?
石川文洋さんは1938 年沖縄に生まれた。世界一周無銭旅行を夢みて日本を脱出。64年から南ベトナム政府軍・米軍に従軍し、戦場カメラマンとしてベトナム戦争を世界に伝えた。そして68年末に帰国してから今日にいたるまで、ふるさと沖縄の姿を記録し続けている。
本作は、75歳になった文洋さんとともにベトナムと沖縄を旅し、その生立ちと青春とを見つめる。切り売りした命がけのネガフィルム、サイゴンの下宿、ア オザイを着たスチュワーデスの神秘的な魅力、解放戦線兵士が眠る烈士墓地、幾世代にも及ぶ枯葉剤の影響。そしていまなお沖縄に張り巡らされるフェンス、配 備されたばかりのオスプレイ。
本作は、75歳になった文洋さんとともにベトナムと沖縄を旅し、その生立ちと青春とを見つめる。切り売りした命がけのネガフィルム、サイゴンの下宿、ア オザイを着たスチュワーデスの神秘的な魅力、解放戦線兵士が眠る烈士墓地、幾世代にも及ぶ枯葉剤の影響。そしていまなお沖縄に張り巡らされるフェンス、配 備されたばかりのオスプレイ。
アメリカへの憧れと失望。
従軍取材中、文洋さんはアメリカの市民権を求めて米兵となった沖縄出身の青年と出会う。二人は立場を超えて、本土の人にはわかってもらえない沖縄人の葛藤 と切なさを語り合った。文洋さん自身、“侵している側”の米軍に同行しての取材は複雑な感情を伴うものだったと言う。しかし、かつて日本人が撮った沖縄戦 の写真は一枚も無く、すべて米軍が記録したものだった。それでも沖縄戦がどうであったかがわかる。だから、ベトナム戦争を取材したネガは個人のものではな く世界の財産なのだと。文洋さんはいつも穏やかに訥々と話す。2014年は文洋さんが従軍取材をはじめてから50年の節目の年となる。その軌跡をたどるこの旅は、今という時代を生きる私たちを深く静かな思索へといざなっていく。
石川文洋さん
識者コメント
高畑勲さん/アニメーション映画監督
石井光太さん/ノンフィクション作家
亀山亮さん/写真家
纐纈あやさん/映画監督『祝の島』『ある精肉店のはなし』
ドリアン助川/作家/道化師
植野隆司さん/テニスコーツ
さやさん/テニスコーツ
三上智恵さん/映画監督『標的の村』
スタッフ紹介
企画・監督 : 大宮浩一
撮影: 大内大堂
撮影: 加藤孝信
編集: 遠山慎二
サウンドデザイン: 石垣哲
製作: 大宮映像製作所
配給: 東風
2014/HD/109分/ドキュメンタリー