映画『ショージとタカオ』上映会 2月19日(金)より3日間開催! 詳しくはこちら!

 <速報!>20160217 
2月21日(日)の上映会に井手洋子監督にご来場いただけることになりました! 


桜井昌司さん!

主人公、ショージこと桜井昌司さんからメッセージをいただきました。

北九州周辺の皆さん、2月19日から21日まで、布川事件の闘いの歳月を撮影したドキュメンタリー映画『ショージとタカオ』が、東田シネマ(北九州環境ミュージアム)で上映されます。

無罪判決が確定して5年になりますが、今でも私たちを犯人と言い続ける警察と検察は、真相を明らかにしようと行った国家賠償裁判でも証拠を提出しないで抵抗を続けます。

冤罪の絶えない日本の司法。
『ショウジとタカオ』は、今でも社会に語り掛ける力を持っている映画だと思っています。ぜひお近くの方は見てください!! では、よろしくお願いします。

井手洋子監督!

本作の監督、井手洋子さんからメッセージをいただきました!

皆さまへ

北九州の方々に今回初めて「ショージとタカオ」を観てもらえる機会ができ、感謝しています。 布川事件は、茨城県の布川という小さな町で今から48年前の1967年に起きた強盗殺人事件です。

映画『ショージとタカオ』の桜井昌司さんと杉山卓男さんは、アリバイがないとい うそれだけの理由で、逮捕されました。当時、20歳と21歳。それから仮釈放される1996年まで布川事件の犯人として29年間を獄中で過ごし、50歳で 社会に出て、14年もの間、司法に裁判のやり直しを求め続け、2011年の5月にやっと再審で無罪が確定します。「フツーの人間に戻った」のは64歳のと き。

『ショージとタカオ』は、二人が仮釈放で刑務所から出てきてからの14年ほどを記録した映画です。

もと不良少年の二人が、どうやって社会復帰をしていくのか、裁判のやり直しは、本当に実現するのか、二人の時間にカメラで伴走しました。 記録する中で、半世紀たった今でもえん罪事件が数多く発生している現実、取り調べを受ける環境など被疑者の人権保護という点で、日本は世界の中でも遅れていること、などなど私が知りえた司法が抱える諸問題を多くの人と共有したいという思い。 そしてなにより、ショージとタカオという二人の、取り戻すことができない時間、裁判のやり直しを待つという長い長い時間を、映画を観ていただくことで感じていただきたい。そんなことが原動力となって生まれた映画です。
決してあきらめずに前に進んでいく知恵と勇気を持った二人。「犯人じゃない」という刑務所から発した小さな声が、どうやって多くの市民や弁護士に届いたのか。 かたくかたく閉ざされた法廷の扉がどうやって開き、再審を実現させたのか。

少年の心を持った二人のおじさんの奇跡の軌跡。
えん罪とはどんなことか知ってもらうとともに、この映画には、私たちが今を生きていくヒントがたくさん詰まっています。

ぜひ会場に足をお運びください。

井手洋子

公式サイト 映画『ショージとタカオ』