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100年前のアトリエから発見された16ミリフィルム
そこには日本近代美術史の1頁が刻まれていた—
2016年第90回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画第2位東田シネマvol.39は、映画 『 あるアトリエの100年 』を上映します。
02/23(金) 10:30/13:00/15:30/18:00
02/24(土) 10:30/13:00/15:30/18:00
02/25(日) 10:30/13:00/15:30/18:00
*午前中10:30上映の際の、開場は、10:00です。
予約一般1000円/当日一般1200円
大学・高校生500円/シニア(60歳以上)1000円
障害者手帳をお持ちの方は、1000円です。
ご予約はこちら!/会場/お問合せ
そして、北方シネマへ!
日時:03/02(金)18:30
会場:北九州市立大学北方キャンパス本館A101
(小倉南区 北九州モノレール:競馬場前駅そば)
東京 恵比寿にある古いアトリエと
残されていた16ミリフィルムが紡ぎ出す
芸術家たちの明治から現在へとつゞく物語
1908年、東京恵比寿に1軒のアトリエが建てられた。
繊細で情感豊かな美人画で知られ、黒田清輝、藤島武二らとともに、日本の洋画草創期を牽引した洋画家・岡田三郎助がアトリエの主人である。
三郎助は、アトリエの隣に女子洋画研究所を創設し、そこから有馬さとえ、森田元子、三岸節子、いわさきちひろ等を輩出した。他にも東京美術学校(現東京藝術大学)、女子美術学校(現女子美術大学)、本郷洋画研究所で指導するなど教育に力を注いだ。若い頃書生としてアトリエに住み込んだ古沢岩美、日本のガラス工芸を拓いた岩田藤七など、彼の教えを受けた芸術家たちが、その後それぞれの分野で活躍している。
三郎助の妻、八千代は、小説、劇評、劇作などの分野で、日本の女性として先駆的な存在である。大正期にはこども劇団「芽生座」を設立、第二次世界大戦後には女流劇作家育成のため「アカンサスの会」を結成するなど、演劇の発展にも尽くした。
そして、戦後このアトリエを引き継ぐのが、三郎助を支えた洋画家・辻永である。独特の筆致で描く風景画や細密な植物画を多数残す一方で、日展や光風会などで日本の洋画界をまとめる役割を果たした。 残された作品や資料からアトリエの歴史を紐解いてゆくと、明治から大正、昭和と移り変わる時代の中、西洋の美術を日本の風土に定着させた彼らの姿が浮かび上がってくる。今も100年前の面影を残すアトリエと、当時の様子を生き生きと甦らせる映像や写真とともに、アトリエに集った芸術家たちの足跡を描く。
なお、長い時を経て住む人もなくなっていたアトリエは、三郎助の出身地である佐賀県に移築されることが、2016年秋に決まった。
公式サイトより
企画:辻澄子 藤原智子
脚本:千原卓司 山崎欽毅
演出:山崎欽毅 千原礼子
撮影:松田重箕
撮影協力:人見健一 楡金厚行
語り:小原雅一
声の出演:高田べん 西田絋二 畠山美和子 安田未央
音楽:松島美毅子
効果:渡邊基
整音:引間保二(アクエリアム)
テレシネ:東京光音
制作:千原卓司
2016/日本/110分