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映画『
息の跡

2018年03月17日(土)、18日(日)、25日(日)の3日間に映画『 息の跡 』上映会を開催しました。アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。ここに、ご来場の皆様からいただいた映画の感想を掲載いたします。

18歳~39歳

終わり方が非常に良かったと思います。ここまで音楽に頼らない映画に驚きましたが、佐藤さんの魅力で、眠らず最後まで見ることができました。

被災したたね屋の佐藤さんの思い、言葉、行動…一つ一つ、じわじわくる映画でした。ひびきました。木の年輪をかぞえ、過去の資料をひもとき、自分の足で、頭で心で震災の記録を伝える…、何から何まで自分でつくってしまうところ、悲しみや痛みは消えないけれど、希望や幸せの種をまく佐藤さんのエネルギー、行動することが自身を癒すことになるのかな…。

大震災から7年。悲惨な中にも明るく強く生きて行こうとする姿に感動しました。日本語で本をつくらない、その気持ちはわかります。明るい中にも、人としての感情豊かで心を持っている。とても良い映画でした。


40歳~59歳

生きる力を感じた。科学的なことと非科学的なもの、その不条理さ、考えさせられた。

南三陸へ行った時、手伝いに行ったワカメ業の人が言われてたのを思い出しました。「新しく出来る堤防のせいで、海が死んでしまう」と。山からの恵み、栄養が入れなくなり、この海が死んでしまうと。その言葉を思い出しました。

私は2011年11月末に陸前高田へ行きました。異業種交流会で戸羽太市長を存じあげていたからです。市長の「一度来てください」と言われた意味がわかりました。ボランティアで行こうとか、何かお手伝いを、という気持ちは、とてもおこがましいものでした。自然災害の爪跡を、これでもか、と見せつけられた感じでした。そしてそこに人の暮らしがある。小倉から東京まで、そして東京から陸前高田まで、バスの往復は「生きていること」の自分との対話の時間でした。佐藤さんの気仙魂、すごくストレートに伝わりました。感謝します。


もっと沢山の方がでて、今どんなことを思っているのかなど、どんな風に立ちあがろうとしているかなど、もっと知りたいなぁと思いました。佐藤さんは何でも手作りされて、本も一生懸命書いて、すごい方だなぁと思いました。

たね屋さんがどんなふうに仕事をされてるかをまずは知れた。佐藤さんが、鳥を見て飛び立つときが一番エネルギーを使っていると言われた。彼もそうだったのだろう。人は皆とっかかるまでが大きなエネルギーがいる。始めたらあとは自然に軌道に乗っていけるのかなあ。佐藤さんの声の力強さにたね屋さんをされている意味が彼のしていることと重なっていると思った。たくさんの力をもらえる。

昨年夏まで三陸沿岸(大槌町)に住んでおり、この映画の主題のタネ屋さんの前を通りかかり、ずっと気になってました。こんな店主がこのような活動をしていたんだなということ、今回の映画を通してくわしく知ることができ感謝しております。2011年5月にボランティアで陸前高田(小友地区)に行ってから毎年高田のまちの変化をトレースしています。映画を見て、必ず今年も行かなければと強く感じました。ありがとうございました。

根底に二度と津波による人命被害を出させない、そんな想いが伝ってきました

感動しました。今までにない思いで、体に力がみなぎりました。生かされている思いもしました。今後も素晴らしいドキュメンタリー映画をよろしくお願い致します。


60歳以上

佐藤さんの強さ、やさしさ、ユーモア、そして可愛さ、心に残りました。

3.11で痛みつけられてもなお、古来よりの白河以北、一山百文的状態が続く。

佐藤さんの生き方は自然だけどリアリティと哲学がある。「東洋的諦観」という言葉を思い出した。私たちは歴史の一点を生きてるが、未来へつなぐ大事な役目を背負っていると強く感じる。本当に深い映画でした。

どっこい生きている!たね屋のキャッチフレーズがよかった。何故英語で書いたのか、ラストで分かる構成!私も頑張る!いつもいい作品をありがとう。

現代の鴨長明のような感じをうけました。

中津のたね屋さんと観ることに意味があると思って来た。自然は時に大暴れして息を吐き大地にその傷跡を残す。そこに暮らす人々は、再起へと息を吹き返す。希望というハートを持って、英語の文字が有効だった。

3.11を風化させてはいけない!!希望のタネは、永遠です。生きることは有限だけれど、フィロソフィーは永遠です。終わらせてはいけないものは、たくさん・たくさんあると思う。

たね屋の佐藤さん、心に希望のたねをまき、町に復興のたねをまき、被災地に幸せのたねをまいている。母国語の日本語では書けない程の圧倒的な事実と心の痛み!!亡くなった人達が佐藤さんの心・魂に宿り、力を与える!!英語・中国語版での「心のたね」完成版を作る。ポルトガルのリスボンで1750年(?)頃、大地震・大津波(16mくらい)が発生した。国は違えども、すべて流され、人々の心の痛みは同じ。だからスペイン語でも、自分自身が受けた被災を書き残したいという。スゴイ。深く感銘しました。被災を、亡くなった方々を、生き残った人が力に変え、日々ユーモアを交えて生きている。強烈な人間賛歌のドキュメント映画だと思いました。小森はるか監督ありがとう!

前半少し眠っていたが、天災に対する被災者の努力(復興)をすごく感じた。

佐藤さんのお年は知りませんが、私は70才、老人ですよね。もう一度、若い時に戻って生きていこうと思いました。

佐藤さん、力強く生きてますねぇ。自然にはさからえません。最悪のことが起こることを想定して安全なものを作りましょう。

びっくり!震災の事は知っていたが、たった一人でも、こんなにがんばっている人がいることに おどろき。疲れたが、よかった。撮影した人もすごい。何も出来なかった自分が恥ずかしいかな?

大変前向きの方と思った。現在どの様に生活しているか!種を主に生活し「心の種」種々考えが頭に浮かんだ。この年で、未だ先を見すえて、生きて行かなければと考えた。

震災にあわれても、力強く生きている人々が、いきいきと描かれていました。

人の知恵は津波にはかなわない。震災の記録を、英語、中国語で書き、後世に伝える。心にしあわせの種を希望のたねをまく。何度か被災地に行きましたが、ひとりひとり被災の度合いが違うのだなと思いました。会場のうしろでの演奏が心地よかったです。

この映画を見るのは根気がいりますね!見て考えたのは、色々考えきる人、想像力がある人が、この映画の良さが分るのではと思いました。まあ、この佐藤さんという方のエネルギーが凄いなと思いました。うーん、中々良かったと思います。

東北震災で生き残った人のこれからの道はきびしい。一人で奮闘している種屋さんは、この震災で失われたふるさとの復興を願い、彼の心の糧としたけれど、個人の心より震災復興というインフラ工事が優先の種屋さんには野の花が飛んだ。ふるさとを持たない私は、ふるさとに心を寄せ心を残す人たちが少しうらやましい。


3・11を東京で経験した者には、共感の多いドキュメンタリーでした。佐藤さんの様なたくましい人がいることだけでもうれしくなる映画でした。

このハイテンションなオヤジは何故英語で記録を残すのか、と思いながら見ていた。終わりのほうで、その痛切な思いが語られた。また、大地すら信じられないのだから外国に残す、というのもあった。言葉について考えたい。

どっこい生きている!たね屋のキャッチフレーズがよかった。何故、英語で書いたのか、ラストで分かる構成!私もがんばる!いつもいい作品をありがとう。


年齢未記入

お若い方が、こんなすばらしい映像を作ってくださったことに感謝いたします。スクリーン少しまぶしいです。

佐藤たね屋さんにうかがったことがあります。生きるとは思っているよりactiveであるものなのかもと思いました。

事を成す心に想いて  ひとつのこった湯のみ。(「想」と書かれた湯飲みの絵とともに)

あまり内容が分からなかった。

感動しました。今までにない思いで、体に力がみなぎりました。生かされている思いもしました。今後も素晴らしいドキュメンタリー映画をよろしくお願いします。

3・11は忘れない。書き残す!!

佐藤氏が外国語で発信される訳が最後近くになって明かされ、それ程の苦しみ、痛みであったと理解できました。東北地震の津波は原発被害と重なるので、描きにくい部分はあると思いますが、津波の被害1点に絞って描かれているのも、独自の視点で良かったと思います。死んだ人(自分を二つにして、仲良くしてくれと遺言なさった方)のエピソードも印象として残りましたが、自然の驚異とその場から離れられない人間の苦しみ、その地をどうすればいいか等、考えさせられました。

最後の英語の文章が心に残りました。生活していることが、自分との闘いで被災者ということとの闘いなのだと、改めて感じました。

ラストに至る、英文(と日本語)の字幕のみのシークエンスと、続く解体作業が、なんとも言えず静かに迫る「英語」でした。

佐藤さんのパワーがすごい。記録することの意味(本質!)を理解している?わからなくてもそこに意味を見出して次々と本を書いていく佐藤さんに敬服。佐藤さんが英語・中国語でおもいを伝えようとしていたように、英語話者の方にも告知できないでしょうか。「3.11」を気にしている外国人は多いですし、日本在住、留学生あたりにも、うまく情報がいけば。アプリを使った字幕表示?ができることについて、事前に知りたかった!

津波や災害にあって、希望をなくした方が、必死に立ちあがる様子に感動!立ち直る色々な方法があるのですね。種屋さん、がんばって。映像は、何かつたないのですが、素朴に伝えたい事が、訴えたい事が伝わりました。素晴らしい映像でした。


力強さを感じた。「たね」の原点、視点、テーマがよい。未来を見ようとする態度が明日へのエネルギーというなる。

希望の種、復興の種、幸せの種。いい言葉ですね。これからも良質なドキュメンタリーをお願いします。

ポンプをこわしている姿、といをこわしている姿が、とても感動した。

ご本人の詩が良かったです。孤独の中で、たった一人で、自分の身に起こり大昔から起こったことを、未来の誰かに残そうとする姿に、心を打たれました。

佐藤さんの、自分を励まし、力強く生きて行こう、行くのだという鎮魂を込めて……。良い映画をみせて頂きました。

東北の震災は未だ復興が進まぬ状況だが、それを淡々と日々の生活を送りつつ、記録する中には多くの思いがあるだろう。世界に向けて発信するという作者の気持ちには残して後の役に立てるという視点が大きいが、それは植物を扱うことで何か地球の営みのようなものを肌で感じてのことだと思えた。

津波の過去、1600年代から何回も歴史あったのに、なぜ、対応策がなく今回終わったのか?決して誰も非難することない主人公の行動力や言葉にその重大な責任 不明 あったのか深く考えます。あと、たね屋さんはどうなったのか?知りたいです。

最後の英語の文章が心に残りました。生活していることが、自分との闘いで被災者ということとの闘いなのだと、改めて感じました。

震災後もいろんな思いや願いを持ちながら生活している方々の姿に考えさせられました。だからこそ、この問題は風化させてはいけないと改めて思った。

人の力は強いのか、弱いのか?


佐藤さんの強さに心打たれました。

いつも選りすぐりの映画、楽しみにしています。佐藤さんは主人公にぴったりの方でしたが、もっともっと内面を見たかったです。登場人物の少なさ、インタビューのなさに少しおどろきました。こういうドキュメンタリーもあるんだ、と思いました。


とても難しい。震災経験してないから、とも言えないと思うが、事実を残し伝えていくことも辛くて、と言われる…

良かった。


東北震災の被災地の方々の違った視点で知ることができました。こういう生き方をされている人もいるのですね。

被災地の方に何か言葉を伝えようとする時、いつも戸惑う。安易に言葉を発してはいけない、大きな経験をした人と、していない(自分たち)人との埋め難いものが在る。経験を持っている人にふれるために必要なものを常に探す事になる。お金か、ものか、魂ようなものか、それは人それぞれ。たね屋の言っている事、分るけど理解できるには年月必要、いつかあの時のたね屋の言葉を思い出す。かさ上げ地は将来、沈むに一票。

見ることができてよかったです。

津波の被害が、このようなものだったということを全く知らなかった。さとうさんの頭の中の∞にびっくりである。朗々と英語で語られる言葉にひきこまれた。声がすてきでした。

ほんとうのことは言葉にはならない。佐藤さんも、人々も生き物もタネもみんな同じ気持ちだったと思い、辛くなります。忘れてはならない事。

昨年、水俣での上映会で小森監督ともお話することができ、佐藤さんの記録も購入したのですが、もう一度観たい!上映会を開催したいと思っていたら、東田シネマで取り上げてくれ♡、考えさせられた作品です。観られてよかったです。もう埋まってしまったのでしょうね…。佐藤さんのその後も知りたいです。

何かを表現したいときに、外国語が何種類もできていいなあと、映画のテーマとは違うかもしれませんが、単純に思いました。3.11のことはどうとらえてよいのか、個人的にはよくわからない部分もあります。


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