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映画『 食卓の肖像 』
10月26日(金)、27日(土)、28日(日)に開催された上映会にお集まりいただいた皆様、ありがとうございました。また、アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。いただいた感想は製作者にも届けます。
ここにアンケートに記載された皆様の声を掲載いたします。
カネミ油症という名前は知っていたが細かい内容は知らなかった。とても勉強になった映画だった。
私は、「カネミ油症」の存在を知りませんでした。この映画を観る機会がなかったら、こういうことがあったという事実を知ることはなかったと思います。今もなお「カネミ油症」と戦っている人がたくさんいるということを、私たちは知らなければならないと思いました。
カネミ油症事件について、1968年のことなので、ちょうど母が生まれた年ぐらいで、私は、広島から今年引越して来たので事件のことは知らなかったけど、知ることができました。このドキュメンタリー映画を見て、体に良いから、トクホだからといって簡単に健康食品に手を出すのではなく、本当に大丈夫なのかなと一回考えてみることも大切だと思った。ありがとうございました。
カネミ油症事件の認定患者の少なさに、又回収されていなかったことに驚きました。ダイオキシン類などが原因であることがはっきりわかったのが(公表されたのが)、わりと最近のことであるようでしたが、カネミ油症だけでなくダイオキシン類が人体に汚染されるリスク(というよりすでに大なり小なり汚染されていると思われる)は、まさにずっとこれまでも、これからも全ての人におきていることだと感じましたが、重本さんの言葉に、やはりそうかと思いました。カネミライスオイルを買って食べたと認識のある人だけでなく、いつどこで知らぬ間に食した人も多くおり、皮膚症状以外の知らず知らずのうちに内臓症状で苦しんでいることや、便利さや効率優先の世の中に多く添加物が氾濫している現状を考えると、他人事ではないと感じました。サルノコシカケの真柄さんのエピソードおどろき…事故でお亡くなりになったとのこと、非常に残念です。真柄さんをはじめすでに亡くなられた被害者の皆さんのご冥福をお祈り致します。
歴史に埋もれそうな題材を掘り起こしたいい作品でした。
被害者となった方々の中には、自らの生活だけでも大変なのに、環境問題など様々な方面で活躍しておられるようで、これに感動しました。
食の安全は現在につながるテーマであって、伝えることの大切さを感じる。
化学物質と環境に関わる仕事をしています。実際に発生した公害問題が、どのようなことであったのか、あらためて知ることができました。機会を見つけてこれからも来場したいと思います。
ほんものの言葉は、ゆっくり、じっくり、しんしんと、体に染みていきました。あっという間の2時間で、安易に、すぐに、言葉にできない、深い、重い、“たいせつなこと”を感じることが出来ました。
カネミ油症という食品公害を改めて酷いものだと感じました。被害にあわれた方々は、つらさに流されるだけではなく、皆さん前向きに努力されている姿に、圧倒されました。ありがとうございました。
カネミ油症にかぎらず、多くの病気で困ってる人がいるので、少しでも力になりたい。
新たに学んだ事、改めて学んだ事、ありがとうございました。
父の実家が戸畑でカネミ油症の話しが出たことがありました。(私が中学3年生ぐらいでしょうか)祖母に「おばあちゃんはなぜ買わなかったのか」と聞いたところ「安すぎて逆に気持ちが悪くて買えなかった」と言っていたことが、ずっと心に残っていました。でも、あれからずっとカネミ油症のことはどこでも話題にならず、何も、本当に何も情報が無く過ごしていました。今回新聞でこの映画を知り、知りたいと思っていたことが少しみえました。現在は、添加物もですがGMOやゲノム編集などと食べてすぐ症状はでないけど、どうなるのかわからない食べ物があり不安です。外食もしない方がいいとは思ってましたが、食堂の食べ物でカネミになったとも知らなかったので、考えていきたい。知ることができてよかったです。ありがとうございました。
化学はすばらしい技術だが、自然のものからするとひずみを生み出すものだと、つくづく感じた。人が起こした事は、人が責任をもたなければならないのに。中国からの汚染空気から逃げられない今、これからの食、自分を守るにはどうすればいいか考えさせられた。
観たかった映画です。公害があっても被害者が患者として認められない理不尽さを正してゆかねばならないと思います。ドキュメンタリー映画の上映を続けて下さい。
事件から50年たつのに、苦しんでいる方がいることを知ることができて良かったです。誰一人カネミに対するうらみなどを口にせず、淡々と体のことを語り、前向きに暮らしている姿が印象的でした。カネミの対応やその後が描かれていないことによって、ますます得体の知れない食品の不気味さを感じました。
利益追求のためには不正をしても平気な企業が後をたたない今、このような事件がくりかえされないことを祈ります。
幼い頃の強い記憶が、50年の時を経て上書きされました。過去では無く現在であることを意識することが出来、有難い作品でした。
カネミ油症は、聞いたことはあったが、北九州市、中間市の方の実際の話を聞いて、今でも暮らしの中に深い問題としてあり、食品公害として、生きている方々の証言をもとに、次の作品も大いに期待したいです。
カネミ油症事件をもっと知りたいというきっかけになる映画でした。わずか1年で1万人の被害者が出たのに認定が2000人、他の公害もそうですが国や市の対応を許せません。被害者認定を求めて裁判を起こしている人々を応援します。産婦人科医の変化が素晴らしい。ケーキ、米、野菜、本当に美味しそう。被害者の元気が伝わってくる作品でした。PCB、ダイオキシンからの被害者の食を描き、食品添加物が今の人間への影響を示している。今後の作品を楽しみにしています。
おだやかなムードで進むのがよかったです。トークで各種の事実経過を監督が話してくださって良かったです。50年間も理不尽が続いている・・・・。同じ食事を囲む者は認めるということがタイトルの由来なのだと知り、静かな闘志が伝わってきました。会社の食堂や給食のせいというのは考えてもみなかったので、映画を観て知ることができました。
カネミ油症は“皮膚障害”としてしか知りませんでした。又、過去の出来事だと思っていました。
PCB・ダイオキシンが油の製造過程に混入したプロセスも、図かイラストで示したらいいのではないかと思った。ヴァイオリンの音色は、この映画の中でホットする時間でした。関西での会合の方々、頑張ってもらいたいです。
なぜ未認定患者が多数いるのか。まだカネミという企業はあるのか。
カネミ油症を起したカネミ倉庫は地元北九州小倉北区にある。私達は地元企業が犯した世界初の犯罪を次世代に繫いでいかないといけない。一方で、食の大切さを再認識させられる映画でした。毎日毎食食べて生きているので、本当に恐い事ですね。
真柄さんの件がよくわからなかった。
自分もカネミオイルをとっていたので、より真剣にみました。よく証言して下さり、それをまた丁寧に取材編集していらっしゃいました。
カネミ油症、ダイオキシンを直接食べる事なんてあってはならない事が実際におきてしまった。いつどこでおこるのかわからない事件だ。国、会社、自治体の対応にもいかりをおぼえ、今も尚苦しんでいる人がいる事を忘れていた自分がはずかしいです。
カネミ油症のPCBとダイオキシンが製造の過程でどうして入りこんだのかの説明が欲しかった。カネミの事件は新聞でなんとなく知っていたけれど、周りにかかった人がいなかったので忘れていました。様子を知ることができて良かったです。
食品公害の恐ろしさと、判明することの難しさ、一度かかると年月の経過と共に、きびしくなって行くのが残念でならない。カネミがPCBダイキシンが混ざっていたとは知らなかった。
字幕が大きくゆっくり流してくれているので、理解しやすく、バリアフリーな作品だと思いました。自分が当事者であったかもしれないという思いがすごくしました。水俣・被曝・石綿…、何人苦しめればこの国は変わるのでしょう。深い課題を突きつけるものでした。淡々と語られることでよけいに伝わるものが深いように思います。
まだカネミ油症の問題は終わってなく、続いているのですネ。当事者の方々のご苦労を思うとつらくなります。自分も同じ立場になっていても不思議ではありませんでした。運がたまたま良かっただけです。生かされています。日頃の日常ではこの問題は話題になることは有りません。(この活動を)ご苦労と思いますが、続けていかれてください。宜しくお願い致します。
健康を求めて購入した食品が毒物であった。そうした多くの善良な市民が被害にあった。未解決なまま50年が経過し、被害者は死んでいく。残酷である。国の責任は決して免れない。自然との共存が深く求められると思った。
私も北九州の生まれ育ちなので、「カネミ」のことは覚えています。
カネミ油症事件は、僕の中高生の頃聞いた食品公害であったが、今だに未解決であり、ある種やみの中に埋もれてしまっていたんだと思い起こさせてくれた映画であった。
字幕がなかったので被害者の本当の真意が半分しか伝わってこなかった。被害者に焦点を当てたドキュメンタリーであることは理解できますが、何故?このような事件・事故が起きたのか、起きてしまったのか?の掘り下げが欲しかった。
カネミ油症は、何年か前に集会に参加したことがありました。今も食品公害で苦しんでいる人がいる。しかし、今回のドキュメンタリーは、みんな心やさしい人ばかりで、そういう現実にはくやしいのですが、あたたかい気持ちになり善意の人たちが思いをつなげられることを願います。
九州では水俣病の運動をみても、市民、学者が懸命にその救済に努めても、多くの時間を要し、その救済はなかなか徹底の道を見い出せなかった。この様に「カネミ油症」も大きな公害でありながら、九州はもとより全国的なうねりを導けていない。その発生も、その後の対策も、共に徹底させることが難しい現状は、先ずは知ることであると思うし、これからこういう問題は、きっと形を現してくる。未来を見据えて、現在を考える機構が必要だと思う。
この映画が、はじめて北九州で上映されたことにびっくりしました。映画に出てきた人達の明るさ、たくましさ、すばらしかったです。長男の二人目の子どもがダウン症の疑いがあるといわれて、長男夫婦が産むと決断し、生まれてくる子どもも力を合わせて生活してほしいと思っています。まだまだ未認定の人達がたくさんいます。田川の方でもぜひみせたい作品です。今後の活躍をお祈りします。
カネミ油症の名前は知っていたけど、詳しい事は知らなかった。水俣病にしても、"病"という名の向こうに、ひとりひとりの顔、生活があるのだなぁと改めて思った。
口に入れる物のこわさを知った。
結末が味気なかった。最後のシーンは、戦い続けていく意気込みがあった方が良いと思います。
高校生の時(神戸在住)、カネミ油症の事が新聞で報じられて以来、心にひっかかり続けていた事柄です。水俣もしかり、在日の事もしかり、この国では、人の尊厳を踏みつける事に、平然とやりすごす。まとめてカネミの問題(今も続いている)を映像で知れて、今日は良かったです。勇気を頂きました。
20年程前までに、高等学校の現場で公害の授業をしており、その時、地元の公害ということで、かなり長い期間教材にしていた(教科書にはなかったので、自分なりに資料を集め勉強した)。退職し、その後カネミ問題は、時折新聞で少し目にしていた程度だったので、今回、とても興味を待って参加した。当然長く生きられた方のみの姿しか見れなかったが、子どもたち(もう50代?)が、次に闘う姿が見られて良かったが、原因はどこにあり、怒りはどこに向かわせればいいのだろうか!!
カネミ油症ということは知っていたが、実際に本人らから話をきいて、よくわかった。まだ認定されていない方、診断を受けていない人がいるのは残念だと思う。話をする方の声はよくわかったが、質問者の会話が聴きとれない部分があった。ドキュメンタリー映画のすごさを感じた。参加する機会を、又持ちたいと思う。
今回も知らなかったことを学ばせてもらった。未認定の人々が再度立ち上がって頑張っていこうとされていることに勇気をもらいました。
カネミ患者の実態を初めて知ることができ良かったです。これからもこの様な映画を見ていきたいと思います。
40年経過した実態が、とても衝撃的な映画でした。油症認定者の少なさに驚きを感じました。食品公害の恐ろしさを改めて認識しました。
会場が寒かった。メシマコブどうなった?ドキュメンタリーのすごさ、実相がよくわかった。加害者側(企業・国)の意見が聞きたかった。アスベストのドキュメンタリーも見たいと思った。
当時の「カネミ倉庫」の対応、実態等知りたく、続編を期待。
カネミ油症事件について、全く忘却の彼方にあったのが、あらためて思い出させてくれた映画でした。私も小・中のころだったか、母が「米ぬか油…」と言ってお米屋さんから買った、と聞いた覚えがあります。“事件”はけっして終わっていないこと、また、さまざまな被害が長きにわたって起こっていること、「総括」は全くできていないことが分った。水俣病、基地問題、原発被害、等々、何をとっても何一つきっちり整理し、救済されていることなんてない、その気もないのかもしれないという国の姿勢に、怒りを覚えることになりました。
被害者側の意見を聞けたが、カネミ側の意見は聞けないのか。
食の大切さを強く感じた。元々、自然に生きる、自然と共に生きるのが人間なんだなと、あらためて知らされた映画だったと思います。
日々の生活の中で食するものは、安全が前提で家族に料理を作ったりして日常食べている。それがある日、自分が作り食べさせたものが原因で、家族が病気になっていくなど、ほんとにあってはいけないことが現実に起こるなんて、信じられない事だったと思います。原発の被害者の方たちにしても、カネミの被害者の方たちにしても、結局被害を受けた人々が長年に渡り苦しんでいかなくてはいけないこの社会に対して、怒りを感じてしまう。いつ、自分が被害者にならないかもわからない日常。自分もこの社会の一員として、自分でやれる動きをやっていかなければと、毎回、東田シネマさんの映画を観るたびに考えさせられる。
安全で体に良い食品と信じて食事を作る女性にとって、とてもつらいことです。体のすべてに毒がまわり、精神的にもつらい日々を長年生きることはどんなにつらいか!しかし今の前向きな生き様と大切なものを手に入れた生きざまに感動し、学ぶものも大きかったです。
日常の生活の中で多くの人たちが食した米ぬか油で健康被害にあい、今なおその被害に苦しんでいる方々の救済を、国、企業はきちんとしてほしいと思います。ダイオキシンが体内に入り様々な臓器への影響が出ていること、本当に大変なことだと思いました。
中学卒業した春休みに製鉄所レール工場に短期間のアルバイトした時、おじさんが作業服を脱いで背中一面の吹き出物を見せてくれた。「カネミ油のせいよ」とつぶやいた言葉がずっと忘れられない。DXIS(ダイオキシン)の規正法はカネミ事件発覚から半世紀たった。PCB絶縁油の処理もはじまった。カネミは親から子、孫まで通っていくことが映画で実感できました。
カネミの米油は私の小学校の頃、お米屋さんで普通に売っていたものです。私の家族が被害者にならなかったのは、本当に偶然のことです。高校のお友達に皮膚が大変な状態の人がいて、後から油症の方だったことを知りました。ただ今回の作品で被害者の方の優しさ、強さ、賢さがとても印象に残ります。「炭坑のカナリヤ」を身をもって体験なさるという苛酷なめぐり合わせに、とてもしっかり自分を見つめ、丁寧にお気持ちを語って下さったことに感謝します。それにしても、未認定の方を早く助けてあげなくてはと思います。
感動しました。知りませんでした。がんばりましょう。ありがとうございました。
最初にカネミを追求するのが色々と不足したのではと考えました。九大の物理研究室ですか、の資料の活用とかの方法があったのでは。又、カネミには弁護士をしっかりと附けていたのは知っていますが、被害者の方に最初弁護活動をしっかり出来なかった面もあったのではと思い残念に感じました。ほかの公害病も同じ事が言えると思っています。
食の大切さを考えさせられたドキュメンタリーでした。
カネミ油症は、認定患者でさえ皮膚症状だけだと思っていた認識に驚きました。体がだるい・きつい・頭痛・内臓の不調・婦人病疾患・神経症状…様々な症状が出るということが知られていなかった。その為に、未認定患者が多かったという要因になった。矢野トヨコさんは、肝のすわったスゴイ女性ですね。高山美子さんに、自分自身の深い傷跡残る上半身を撮影させる。未認定患者の掘り起こしや著書を世に出したりする。重本さん、真柄さん…、食の安全を追求する方向へ進む。渡部道子さんは、このままカネミ油症が忘れられていく事に「悔しい!!」と思い、掘り起こし何らかの結論を出そうとしている。カネミ油症要因のPCBとダイオキシンが、枯葉剤までつながっていることを知り、驚きました。企業のもうけ主義が、命をおびやかしていることを知りました。金子監督、高山さん、貴重なお話を有難うございました。
結婚して、お米屋さんよりライスオイル瓶入りを買っていました。被害者が出て、カネミの前に座り込みをしていた紙野さんは、私の実家の近くの方でした。母もよく存じている方で、よい先生だと話していました。私は経理の仕事でカネミの近くにユミノ板金塗装に月一度行っていましたが、お正月も座り込みをしている紙野さんを見ています。子育てをしながら食品公害が次々に起こるので、私は主婦にできる事として消費者問題を一生の仕事にすることにし、消費生活コンサルタントになり(S49年)、北九州市の消費生活センターに25年間勤めました。現在81才です。現在でも消費生活専門相談員です。
私は生活協同組合で働いていましたので、食品公害には深い関心を持っていました。カネミ油症事件については北九州でも起こった食品公害であり、いろいろ読んだり、学んできました。今回の映画を観て改めてその被害の深刻さに胸を痛めました。カネミ油症を生きた方々に心から敬意を表します。矢野トヨコさんの生き方から、私たちは励まされるものです。
若い頃ニュース等で少しカネミ油症のことを聞いていましたが、こんなに大ごとなこととは知りませず、申しわけないことと思いました。カネミの会社のガイドラインその後が知れたらなと思いました。ありがとうございました。
食品公害の恐ろしさを改めて知りました。毎日の食事がいかに大切か!
1968年は学校で福岡に2年間行っていた後、帰北して就職1年目。何月だったかは記憶していないけれど、「妊娠したけどおろした方が良いかしら」と泣き声で園長に相談していたお母さんがいました。それが、私がカネミ被害を知った最初でした。(赤ちゃんは無事正常に産まれ、油の害はなかったのですが)。それにしても、国民に責任を持たない国のあり方に腹が立ちます。自分が被害に合わなかったらいいという問題じゃないという事を強く感じました。化学物質まみれの社会、、、、。重本さんに久しぶりに会えてうれしかった!!
私の知人(重本加名代さん)も、元気に朗らかに過ごしておられる姿を見られて、感激でした。一人ひとりの生き方のすばらしさを、こんなに美しい映像にされたことに感謝です。たくさんの力をもらいました。
世の中、知らないことが多いと思います。知ろうとしない(関心をもたない)ことは罪だと思い、観に来ました。国の認定の曖昧さも不条理だと思います。
安全だと思って食した物が、そうではなかった。いったい何を信じていけばよいのか。裁判はその時の社会(国家権力?)によって左右されるという言葉が印象的だった。そんな事があってよいものかと思う。きちんと社会的に保障されるべきだと思う。
認定を早くしないと死んじゃうヨネ!
初めて東田シネマで作品を観させて頂いたが、ドキュメンタリーに特化した形での上映は新鮮だった。この作品は「カネミ油症」という重い現実を直視すると共に、患者さん達が前向きに歩んでいる、歩もうとしている姿を描いている点が長編ドキュメンタリーだからこそ出来るのだな…と感じさせられた。良い作品を観させていただき本当に有難うございました。今月は<福岡ショートショートフィルムフェスティバル>や<福岡インディペンデント映画祭>でもドキュメンタリーやドキュメンタリーを素材にした作品を観させて頂いたこともあり、いろいろ考えさせられることが多かった。まだまだ知らないことが多いことを痛感させられた月でした。最後に、大変だとは思いますが意義のある活動だと思います。どうかスタッフの皆さん、頑張られてください!
国の無責任さかげんに腹が立ちます。
字幕が大きく見やすく、一つ一つのエピソードや登場人物がはっきりと認識できた。カネミ被害者の実態や被害者の闘う姿を描きながら、「食卓の肖像」としてまとめ、更に、サルノコシカケの販売に至った人やケーキ作りに励む人など、人の生き方を映し出している所がとてもよかった。打ちのめられそうになりながら決してあきらめることなく、新しい生き方をされている方々を見て、人は強い、強くなければならない、と思った。古い事象でありながら、PCBとダイオキシンによる被害であった事実を厚労省が認めるのに時間がかかった印象だが、この事実はもっと大きく広めなければ被害者は救われない。食品公害の先例、化学物質の恐さを世間の常識にしたいと願う。
普通に家庭にある食品による公害、被害にあったそれぞれの家族の苦痛や闘いを知り、あらためて風化させてはいけない、真の、また、食の安心、安全とは、と考えさせられました。日々の食事や食品、今本当に大丈夫?今一度、たくさんの人達に見てほしい。
今も昔も国も会社も、逃げ続けてばかり。そして、この映画に登場するひとりひとりの人生は、皆均等に重い。カメラは、執拗に、ハーフからズームを多用し、生きざまに迫ろうとする。静に本質に切り込もうとする気迫を感じた。
メシマコブの情報ありがとうございます。初耳でした。まだ知られていないだけで、薬になる植物が世界にはきっと他にもあるのでしょう。化学物質の影響は、人体実験をするわけにいかないから、なかなか解明されにくいけれど、今後科学技術が進んで、原子、分子レベルで何がどう反応するとどうなるのか、といったことが量子コンピュータ(今のスーパーコンピュータが100年かかって計算することが、即、計算して結果が出る、と聞いたことがあります)が発達したりしてシミュレーションできるようになると、こういった化学物質の問題は減っていって、いつかはなくなるのかもしれないと思いました。もっともその前に、人類がおろかにも核戦争などおこさなければよいのですが。こういった問題の解決には、科学技術の発展や人々の平和意識、といったこともかかわりがあると思いました。
カネミ問題はほんとに身近にありました。マスコミなどでいろいろと取沙汰され、その内いつの間にか騒がれもせず、どうなったかと知る事もなく忘れ去られていったのです。映画を見ながらミナマタ病の掘りおこしをされていた熊本大学の原田先生を思い出していました。九大には原田先生のような方は居られなかったのかな。先生達は知っていた方々も居てたと思いますが、どうしてみんなに知らせてないのか不思議です。この様なものは全身どの様な所でも人それぞれ表れるのはあたりまえですのに、ほんとにひどい、人間あつかいされないなんてあってはならないのです。
実際に被害にあわれた方の話を聴いて、様々な症状が起こって、さらには子どもにまで被害がおよんでしまっている、ということを初めて知りました。貴重な話を聴けてよかったです。ありがとうございました。
小さい頃から、地元だったのでこの事件の名は知っていた。ただ、皮膚の表面にブツブツができる…、それぐらいのものとしか思ってなかった…、ここまでのものとは知らなかった…。問題は解決したのか?知りたかったこと。そもそもなぜ、こんな油が作られたのか?どういうつもりで作られたのか?そのあたりも、掘り下げてほしかった。
初めて知ったことが多く、ショックでした。カネミのことはある程度?少しは知っていたつもりでしたが、最近あまりニュースに取り上げられていないことに危機感のようなものを感じ、参加しました。「知らない」ということで済まされてしまうことは、国民の一人として無責任と思っています。高山さんの「映画の中の洋服と同じものを着てきました」というお言葉が印象的でした。カネミのことを「理解してもらいたい」ということと同義と思いました。
カネミ油症、ニュース等で知っていたが、どういう症状や遺伝など、詳細な事を知ることができた。身近な事件だったとは気付かなかった。未認定被害者がいまだに多くいること、知らずに被害者となっている人(潜在患者?)が多いという事実も知らなかった。映画の後の講演や訴えも心に残った。
食品公害のはしりとしてのカネミ油症のこわさが、改めてよくわかった。日常生活にひそむ危険―知らなくてはならない— 北九州にあるカネミ工場前で、小さいテントを張り座り込み抗議をしていた紙野さんを訪ねて、話したことがある。いつの間にかうやむやになってしまった—
回答原文記載
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映画『 食卓の肖像 』
10月26日(金)、27日(土)、28日(日)に開催された上映会にお集まりいただいた皆様、ありがとうございました。また、アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。いただいた感想は製作者にも届けます。
ここにアンケートに記載された皆様の声を掲載いたします。
18歳~39歳
私自身、大学では有機農業のゼミに所属し、食べ物と健康についてはよく考えてきましたが、このような食品公害という形で今もなお苦しんでいる方がいるということを知り、改めて食の安全について考えるきっかけになりました。もっと、多くの人がみるべき映画だと思いました。次回作を期待しています。カネミ油症という名前は知っていたが細かい内容は知らなかった。とても勉強になった映画だった。
私は、「カネミ油症」の存在を知りませんでした。この映画を観る機会がなかったら、こういうことがあったという事実を知ることはなかったと思います。今もなお「カネミ油症」と戦っている人がたくさんいるということを、私たちは知らなければならないと思いました。
カネミ油症事件について、1968年のことなので、ちょうど母が生まれた年ぐらいで、私は、広島から今年引越して来たので事件のことは知らなかったけど、知ることができました。このドキュメンタリー映画を見て、体に良いから、トクホだからといって簡単に健康食品に手を出すのではなく、本当に大丈夫なのかなと一回考えてみることも大切だと思った。ありがとうございました。
カネミ油症事件の認定患者の少なさに、又回収されていなかったことに驚きました。ダイオキシン類などが原因であることがはっきりわかったのが(公表されたのが)、わりと最近のことであるようでしたが、カネミ油症だけでなくダイオキシン類が人体に汚染されるリスク(というよりすでに大なり小なり汚染されていると思われる)は、まさにずっとこれまでも、これからも全ての人におきていることだと感じましたが、重本さんの言葉に、やはりそうかと思いました。カネミライスオイルを買って食べたと認識のある人だけでなく、いつどこで知らぬ間に食した人も多くおり、皮膚症状以外の知らず知らずのうちに内臓症状で苦しんでいることや、便利さや効率優先の世の中に多く添加物が氾濫している現状を考えると、他人事ではないと感じました。サルノコシカケの真柄さんのエピソードおどろき…事故でお亡くなりになったとのこと、非常に残念です。真柄さんをはじめすでに亡くなられた被害者の皆さんのご冥福をお祈り致します。
40歳~59歳
カネミ油症の被害者がどれだけつらい思いをしてきたか知ることができました。被害者でありながら、認定されていない人がたくさんいる事、被害者の方々が裁判で敗れたことに納得できません。今回、出演された方々は表情が明るくてよい顔をされてました。今後、いろいろとあると思いますが、一生懸命生きて欲しいです。歴史に埋もれそうな題材を掘り起こしたいい作品でした。
被害者となった方々の中には、自らの生活だけでも大変なのに、環境問題など様々な方面で活躍しておられるようで、これに感動しました。
食の安全は現在につながるテーマであって、伝えることの大切さを感じる。
化学物質と環境に関わる仕事をしています。実際に発生した公害問題が、どのようなことであったのか、あらためて知ることができました。機会を見つけてこれからも来場したいと思います。
ほんものの言葉は、ゆっくり、じっくり、しんしんと、体に染みていきました。あっという間の2時間で、安易に、すぐに、言葉にできない、深い、重い、“たいせつなこと”を感じることが出来ました。
カネミ油症という食品公害を改めて酷いものだと感じました。被害にあわれた方々は、つらさに流されるだけではなく、皆さん前向きに努力されている姿に、圧倒されました。ありがとうございました。
カネミ油症にかぎらず、多くの病気で困ってる人がいるので、少しでも力になりたい。
新たに学んだ事、改めて学んだ事、ありがとうございました。
父の実家が戸畑でカネミ油症の話しが出たことがありました。(私が中学3年生ぐらいでしょうか)祖母に「おばあちゃんはなぜ買わなかったのか」と聞いたところ「安すぎて逆に気持ちが悪くて買えなかった」と言っていたことが、ずっと心に残っていました。でも、あれからずっとカネミ油症のことはどこでも話題にならず、何も、本当に何も情報が無く過ごしていました。今回新聞でこの映画を知り、知りたいと思っていたことが少しみえました。現在は、添加物もですがGMOやゲノム編集などと食べてすぐ症状はでないけど、どうなるのかわからない食べ物があり不安です。外食もしない方がいいとは思ってましたが、食堂の食べ物でカネミになったとも知らなかったので、考えていきたい。知ることができてよかったです。ありがとうございました。
化学はすばらしい技術だが、自然のものからするとひずみを生み出すものだと、つくづく感じた。人が起こした事は、人が責任をもたなければならないのに。中国からの汚染空気から逃げられない今、これからの食、自分を守るにはどうすればいいか考えさせられた。
観たかった映画です。公害があっても被害者が患者として認められない理不尽さを正してゆかねばならないと思います。ドキュメンタリー映画の上映を続けて下さい。
事件から50年たつのに、苦しんでいる方がいることを知ることができて良かったです。誰一人カネミに対するうらみなどを口にせず、淡々と体のことを語り、前向きに暮らしている姿が印象的でした。カネミの対応やその後が描かれていないことによって、ますます得体の知れない食品の不気味さを感じました。
利益追求のためには不正をしても平気な企業が後をたたない今、このような事件がくりかえされないことを祈ります。
幼い頃の強い記憶が、50年の時を経て上書きされました。過去では無く現在であることを意識することが出来、有難い作品でした。
カネミ油症は、聞いたことはあったが、北九州市、中間市の方の実際の話を聞いて、今でも暮らしの中に深い問題としてあり、食品公害として、生きている方々の証言をもとに、次の作品も大いに期待したいです。
カネミ油症事件をもっと知りたいというきっかけになる映画でした。わずか1年で1万人の被害者が出たのに認定が2000人、他の公害もそうですが国や市の対応を許せません。被害者認定を求めて裁判を起こしている人々を応援します。産婦人科医の変化が素晴らしい。ケーキ、米、野菜、本当に美味しそう。被害者の元気が伝わってくる作品でした。PCB、ダイオキシンからの被害者の食を描き、食品添加物が今の人間への影響を示している。今後の作品を楽しみにしています。
おだやかなムードで進むのがよかったです。トークで各種の事実経過を監督が話してくださって良かったです。50年間も理不尽が続いている・・・・。同じ食事を囲む者は認めるということがタイトルの由来なのだと知り、静かな闘志が伝わってきました。会社の食堂や給食のせいというのは考えてもみなかったので、映画を観て知ることができました。
60歳以上
高校生の頃「カネミ油症」問題が明るみに出た。今、改めてしみじみと感じている。カネミ油症は“皮膚障害”としてしか知りませんでした。又、過去の出来事だと思っていました。
PCB・ダイオキシンが油の製造過程に混入したプロセスも、図かイラストで示したらいいのではないかと思った。ヴァイオリンの音色は、この映画の中でホットする時間でした。関西での会合の方々、頑張ってもらいたいです。
なぜ未認定患者が多数いるのか。まだカネミという企業はあるのか。
カネミ油症を起したカネミ倉庫は地元北九州小倉北区にある。私達は地元企業が犯した世界初の犯罪を次世代に繫いでいかないといけない。一方で、食の大切さを再認識させられる映画でした。毎日毎食食べて生きているので、本当に恐い事ですね。
真柄さんの件がよくわからなかった。
自分もカネミオイルをとっていたので、より真剣にみました。よく証言して下さり、それをまた丁寧に取材編集していらっしゃいました。
カネミ油症、ダイオキシンを直接食べる事なんてあってはならない事が実際におきてしまった。いつどこでおこるのかわからない事件だ。国、会社、自治体の対応にもいかりをおぼえ、今も尚苦しんでいる人がいる事を忘れていた自分がはずかしいです。
カネミ油症のPCBとダイオキシンが製造の過程でどうして入りこんだのかの説明が欲しかった。カネミの事件は新聞でなんとなく知っていたけれど、周りにかかった人がいなかったので忘れていました。様子を知ることができて良かったです。
食品公害の恐ろしさと、判明することの難しさ、一度かかると年月の経過と共に、きびしくなって行くのが残念でならない。カネミがPCBダイキシンが混ざっていたとは知らなかった。
字幕が大きくゆっくり流してくれているので、理解しやすく、バリアフリーな作品だと思いました。自分が当事者であったかもしれないという思いがすごくしました。水俣・被曝・石綿…、何人苦しめればこの国は変わるのでしょう。深い課題を突きつけるものでした。淡々と語られることでよけいに伝わるものが深いように思います。
まだカネミ油症の問題は終わってなく、続いているのですネ。当事者の方々のご苦労を思うとつらくなります。自分も同じ立場になっていても不思議ではありませんでした。運がたまたま良かっただけです。生かされています。日頃の日常ではこの問題は話題になることは有りません。(この活動を)ご苦労と思いますが、続けていかれてください。宜しくお願い致します。
健康を求めて購入した食品が毒物であった。そうした多くの善良な市民が被害にあった。未解決なまま50年が経過し、被害者は死んでいく。残酷である。国の責任は決して免れない。自然との共存が深く求められると思った。
私も北九州の生まれ育ちなので、「カネミ」のことは覚えています。
カネミ油症事件は、僕の中高生の頃聞いた食品公害であったが、今だに未解決であり、ある種やみの中に埋もれてしまっていたんだと思い起こさせてくれた映画であった。
字幕がなかったので被害者の本当の真意が半分しか伝わってこなかった。被害者に焦点を当てたドキュメンタリーであることは理解できますが、何故?このような事件・事故が起きたのか、起きてしまったのか?の掘り下げが欲しかった。
カネミ油症は、何年か前に集会に参加したことがありました。今も食品公害で苦しんでいる人がいる。しかし、今回のドキュメンタリーは、みんな心やさしい人ばかりで、そういう現実にはくやしいのですが、あたたかい気持ちになり善意の人たちが思いをつなげられることを願います。
九州では水俣病の運動をみても、市民、学者が懸命にその救済に努めても、多くの時間を要し、その救済はなかなか徹底の道を見い出せなかった。この様に「カネミ油症」も大きな公害でありながら、九州はもとより全国的なうねりを導けていない。その発生も、その後の対策も、共に徹底させることが難しい現状は、先ずは知ることであると思うし、これからこういう問題は、きっと形を現してくる。未来を見据えて、現在を考える機構が必要だと思う。
この映画が、はじめて北九州で上映されたことにびっくりしました。映画に出てきた人達の明るさ、たくましさ、すばらしかったです。長男の二人目の子どもがダウン症の疑いがあるといわれて、長男夫婦が産むと決断し、生まれてくる子どもも力を合わせて生活してほしいと思っています。まだまだ未認定の人達がたくさんいます。田川の方でもぜひみせたい作品です。今後の活躍をお祈りします。
カネミ油症の名前は知っていたけど、詳しい事は知らなかった。水俣病にしても、"病"という名の向こうに、ひとりひとりの顔、生活があるのだなぁと改めて思った。
口に入れる物のこわさを知った。
結末が味気なかった。最後のシーンは、戦い続けていく意気込みがあった方が良いと思います。
高校生の時(神戸在住)、カネミ油症の事が新聞で報じられて以来、心にひっかかり続けていた事柄です。水俣もしかり、在日の事もしかり、この国では、人の尊厳を踏みつける事に、平然とやりすごす。まとめてカネミの問題(今も続いている)を映像で知れて、今日は良かったです。勇気を頂きました。
20年程前までに、高等学校の現場で公害の授業をしており、その時、地元の公害ということで、かなり長い期間教材にしていた(教科書にはなかったので、自分なりに資料を集め勉強した)。退職し、その後カネミ問題は、時折新聞で少し目にしていた程度だったので、今回、とても興味を待って参加した。当然長く生きられた方のみの姿しか見れなかったが、子どもたち(もう50代?)が、次に闘う姿が見られて良かったが、原因はどこにあり、怒りはどこに向かわせればいいのだろうか!!
カネミ油症ということは知っていたが、実際に本人らから話をきいて、よくわかった。まだ認定されていない方、診断を受けていない人がいるのは残念だと思う。話をする方の声はよくわかったが、質問者の会話が聴きとれない部分があった。ドキュメンタリー映画のすごさを感じた。参加する機会を、又持ちたいと思う。
今回も知らなかったことを学ばせてもらった。未認定の人々が再度立ち上がって頑張っていこうとされていることに勇気をもらいました。
カネミ患者の実態を初めて知ることができ良かったです。これからもこの様な映画を見ていきたいと思います。
40年経過した実態が、とても衝撃的な映画でした。油症認定者の少なさに驚きを感じました。食品公害の恐ろしさを改めて認識しました。
会場が寒かった。メシマコブどうなった?ドキュメンタリーのすごさ、実相がよくわかった。加害者側(企業・国)の意見が聞きたかった。アスベストのドキュメンタリーも見たいと思った。
当時の「カネミ倉庫」の対応、実態等知りたく、続編を期待。
カネミ油症事件について、全く忘却の彼方にあったのが、あらためて思い出させてくれた映画でした。私も小・中のころだったか、母が「米ぬか油…」と言ってお米屋さんから買った、と聞いた覚えがあります。“事件”はけっして終わっていないこと、また、さまざまな被害が長きにわたって起こっていること、「総括」は全くできていないことが分った。水俣病、基地問題、原発被害、等々、何をとっても何一つきっちり整理し、救済されていることなんてない、その気もないのかもしれないという国の姿勢に、怒りを覚えることになりました。
被害者側の意見を聞けたが、カネミ側の意見は聞けないのか。
食の大切さを強く感じた。元々、自然に生きる、自然と共に生きるのが人間なんだなと、あらためて知らされた映画だったと思います。
日々の生活の中で食するものは、安全が前提で家族に料理を作ったりして日常食べている。それがある日、自分が作り食べさせたものが原因で、家族が病気になっていくなど、ほんとにあってはいけないことが現実に起こるなんて、信じられない事だったと思います。原発の被害者の方たちにしても、カネミの被害者の方たちにしても、結局被害を受けた人々が長年に渡り苦しんでいかなくてはいけないこの社会に対して、怒りを感じてしまう。いつ、自分が被害者にならないかもわからない日常。自分もこの社会の一員として、自分でやれる動きをやっていかなければと、毎回、東田シネマさんの映画を観るたびに考えさせられる。
安全で体に良い食品と信じて食事を作る女性にとって、とてもつらいことです。体のすべてに毒がまわり、精神的にもつらい日々を長年生きることはどんなにつらいか!しかし今の前向きな生き様と大切なものを手に入れた生きざまに感動し、学ぶものも大きかったです。
日常の生活の中で多くの人たちが食した米ぬか油で健康被害にあい、今なおその被害に苦しんでいる方々の救済を、国、企業はきちんとしてほしいと思います。ダイオキシンが体内に入り様々な臓器への影響が出ていること、本当に大変なことだと思いました。
中学卒業した春休みに製鉄所レール工場に短期間のアルバイトした時、おじさんが作業服を脱いで背中一面の吹き出物を見せてくれた。「カネミ油のせいよ」とつぶやいた言葉がずっと忘れられない。DXIS(ダイオキシン)の規正法はカネミ事件発覚から半世紀たった。PCB絶縁油の処理もはじまった。カネミは親から子、孫まで通っていくことが映画で実感できました。
カネミの米油は私の小学校の頃、お米屋さんで普通に売っていたものです。私の家族が被害者にならなかったのは、本当に偶然のことです。高校のお友達に皮膚が大変な状態の人がいて、後から油症の方だったことを知りました。ただ今回の作品で被害者の方の優しさ、強さ、賢さがとても印象に残ります。「炭坑のカナリヤ」を身をもって体験なさるという苛酷なめぐり合わせに、とてもしっかり自分を見つめ、丁寧にお気持ちを語って下さったことに感謝します。それにしても、未認定の方を早く助けてあげなくてはと思います。
感動しました。知りませんでした。がんばりましょう。ありがとうございました。
最初にカネミを追求するのが色々と不足したのではと考えました。九大の物理研究室ですか、の資料の活用とかの方法があったのでは。又、カネミには弁護士をしっかりと附けていたのは知っていますが、被害者の方に最初弁護活動をしっかり出来なかった面もあったのではと思い残念に感じました。ほかの公害病も同じ事が言えると思っています。
食の大切さを考えさせられたドキュメンタリーでした。
カネミ油症は、認定患者でさえ皮膚症状だけだと思っていた認識に驚きました。体がだるい・きつい・頭痛・内臓の不調・婦人病疾患・神経症状…様々な症状が出るということが知られていなかった。その為に、未認定患者が多かったという要因になった。矢野トヨコさんは、肝のすわったスゴイ女性ですね。高山美子さんに、自分自身の深い傷跡残る上半身を撮影させる。未認定患者の掘り起こしや著書を世に出したりする。重本さん、真柄さん…、食の安全を追求する方向へ進む。渡部道子さんは、このままカネミ油症が忘れられていく事に「悔しい!!」と思い、掘り起こし何らかの結論を出そうとしている。カネミ油症要因のPCBとダイオキシンが、枯葉剤までつながっていることを知り、驚きました。企業のもうけ主義が、命をおびやかしていることを知りました。金子監督、高山さん、貴重なお話を有難うございました。
結婚して、お米屋さんよりライスオイル瓶入りを買っていました。被害者が出て、カネミの前に座り込みをしていた紙野さんは、私の実家の近くの方でした。母もよく存じている方で、よい先生だと話していました。私は経理の仕事でカネミの近くにユミノ板金塗装に月一度行っていましたが、お正月も座り込みをしている紙野さんを見ています。子育てをしながら食品公害が次々に起こるので、私は主婦にできる事として消費者問題を一生の仕事にすることにし、消費生活コンサルタントになり(S49年)、北九州市の消費生活センターに25年間勤めました。現在81才です。現在でも消費生活専門相談員です。
私は生活協同組合で働いていましたので、食品公害には深い関心を持っていました。カネミ油症事件については北九州でも起こった食品公害であり、いろいろ読んだり、学んできました。今回の映画を観て改めてその被害の深刻さに胸を痛めました。カネミ油症を生きた方々に心から敬意を表します。矢野トヨコさんの生き方から、私たちは励まされるものです。
若い頃ニュース等で少しカネミ油症のことを聞いていましたが、こんなに大ごとなこととは知りませず、申しわけないことと思いました。カネミの会社のガイドラインその後が知れたらなと思いました。ありがとうございました。
食品公害の恐ろしさを改めて知りました。毎日の食事がいかに大切か!
1968年は学校で福岡に2年間行っていた後、帰北して就職1年目。何月だったかは記憶していないけれど、「妊娠したけどおろした方が良いかしら」と泣き声で園長に相談していたお母さんがいました。それが、私がカネミ被害を知った最初でした。(赤ちゃんは無事正常に産まれ、油の害はなかったのですが)。それにしても、国民に責任を持たない国のあり方に腹が立ちます。自分が被害に合わなかったらいいという問題じゃないという事を強く感じました。化学物質まみれの社会、、、、。重本さんに久しぶりに会えてうれしかった!!
私の知人(重本加名代さん)も、元気に朗らかに過ごしておられる姿を見られて、感激でした。一人ひとりの生き方のすばらしさを、こんなに美しい映像にされたことに感謝です。たくさんの力をもらいました。
世の中、知らないことが多いと思います。知ろうとしない(関心をもたない)ことは罪だと思い、観に来ました。国の認定の曖昧さも不条理だと思います。
安全だと思って食した物が、そうではなかった。いったい何を信じていけばよいのか。裁判はその時の社会(国家権力?)によって左右されるという言葉が印象的だった。そんな事があってよいものかと思う。きちんと社会的に保障されるべきだと思う。
認定を早くしないと死んじゃうヨネ!
初めて東田シネマで作品を観させて頂いたが、ドキュメンタリーに特化した形での上映は新鮮だった。この作品は「カネミ油症」という重い現実を直視すると共に、患者さん達が前向きに歩んでいる、歩もうとしている姿を描いている点が長編ドキュメンタリーだからこそ出来るのだな…と感じさせられた。良い作品を観させていただき本当に有難うございました。今月は<福岡ショートショートフィルムフェスティバル>や<福岡インディペンデント映画祭>でもドキュメンタリーやドキュメンタリーを素材にした作品を観させて頂いたこともあり、いろいろ考えさせられることが多かった。まだまだ知らないことが多いことを痛感させられた月でした。最後に、大変だとは思いますが意義のある活動だと思います。どうかスタッフの皆さん、頑張られてください!
国の無責任さかげんに腹が立ちます。
年齢未記入
50年の歴史を刻んだ「カネミ」。倉庫前での座り込みで、ガードマンからズボンを引き裂かれたことを思い出しました。字幕が大きく見やすく、一つ一つのエピソードや登場人物がはっきりと認識できた。カネミ被害者の実態や被害者の闘う姿を描きながら、「食卓の肖像」としてまとめ、更に、サルノコシカケの販売に至った人やケーキ作りに励む人など、人の生き方を映し出している所がとてもよかった。打ちのめられそうになりながら決してあきらめることなく、新しい生き方をされている方々を見て、人は強い、強くなければならない、と思った。古い事象でありながら、PCBとダイオキシンによる被害であった事実を厚労省が認めるのに時間がかかった印象だが、この事実はもっと大きく広めなければ被害者は救われない。食品公害の先例、化学物質の恐さを世間の常識にしたいと願う。
普通に家庭にある食品による公害、被害にあったそれぞれの家族の苦痛や闘いを知り、あらためて風化させてはいけない、真の、また、食の安心、安全とは、と考えさせられました。日々の食事や食品、今本当に大丈夫?今一度、たくさんの人達に見てほしい。
今も昔も国も会社も、逃げ続けてばかり。そして、この映画に登場するひとりひとりの人生は、皆均等に重い。カメラは、執拗に、ハーフからズームを多用し、生きざまに迫ろうとする。静に本質に切り込もうとする気迫を感じた。
メシマコブの情報ありがとうございます。初耳でした。まだ知られていないだけで、薬になる植物が世界にはきっと他にもあるのでしょう。化学物質の影響は、人体実験をするわけにいかないから、なかなか解明されにくいけれど、今後科学技術が進んで、原子、分子レベルで何がどう反応するとどうなるのか、といったことが量子コンピュータ(今のスーパーコンピュータが100年かかって計算することが、即、計算して結果が出る、と聞いたことがあります)が発達したりしてシミュレーションできるようになると、こういった化学物質の問題は減っていって、いつかはなくなるのかもしれないと思いました。もっともその前に、人類がおろかにも核戦争などおこさなければよいのですが。こういった問題の解決には、科学技術の発展や人々の平和意識、といったこともかかわりがあると思いました。
カネミ問題はほんとに身近にありました。マスコミなどでいろいろと取沙汰され、その内いつの間にか騒がれもせず、どうなったかと知る事もなく忘れ去られていったのです。映画を見ながらミナマタ病の掘りおこしをされていた熊本大学の原田先生を思い出していました。九大には原田先生のような方は居られなかったのかな。先生達は知っていた方々も居てたと思いますが、どうしてみんなに知らせてないのか不思議です。この様なものは全身どの様な所でも人それぞれ表れるのはあたりまえですのに、ほんとにひどい、人間あつかいされないなんてあってはならないのです。
実際に被害にあわれた方の話を聴いて、様々な症状が起こって、さらには子どもにまで被害がおよんでしまっている、ということを初めて知りました。貴重な話を聴けてよかったです。ありがとうございました。
小さい頃から、地元だったのでこの事件の名は知っていた。ただ、皮膚の表面にブツブツができる…、それぐらいのものとしか思ってなかった…、ここまでのものとは知らなかった…。問題は解決したのか?知りたかったこと。そもそもなぜ、こんな油が作られたのか?どういうつもりで作られたのか?そのあたりも、掘り下げてほしかった。
初めて知ったことが多く、ショックでした。カネミのことはある程度?少しは知っていたつもりでしたが、最近あまりニュースに取り上げられていないことに危機感のようなものを感じ、参加しました。「知らない」ということで済まされてしまうことは、国民の一人として無責任と思っています。高山さんの「映画の中の洋服と同じものを着てきました」というお言葉が印象的でした。カネミのことを「理解してもらいたい」ということと同義と思いました。
カネミ油症、ニュース等で知っていたが、どういう症状や遺伝など、詳細な事を知ることができた。身近な事件だったとは気付かなかった。未認定被害者がいまだに多くいること、知らずに被害者となっている人(潜在患者?)が多いという事実も知らなかった。映画の後の講演や訴えも心に残った。
食品公害のはしりとしてのカネミ油症のこわさが、改めてよくわかった。日常生活にひそむ危険―知らなくてはならない— 北九州にあるカネミ工場前で、小さいテントを張り座り込み抗議をしていた紙野さんを訪ねて、話したことがある。いつの間にかうやむやになってしまった—
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