『花と兵隊』公式サイト 

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もうひとつの「戦後」の記録 −
なぜ彼らは日本に還らなかったのか?

六十余年後に届いた「未帰還兵」の遺言

戦後70年。東田シネマvol.10は、タイ・ビルマ国境付近で敗戦を迎え、日本に還らなかった6人の未帰還兵を描くドキュメンタリー、映画『花と兵隊』を上映します。

29日15:45の後、18:00の前、松林監督来場挨拶

8/28(金)13:30/15:45/18:00
8/29(土)13:30/15:4518:00
8/30(日)13:30/15:45/18:00

  一般の前売予約チケット1000円/当日1200円 大学・高校500円
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土地に根を張り、花を咲かせた彼ら。
生きるとは?家族とは?そして、戦争とは何か?

敗戦後、自らの意思で所属部隊を離れ、現地に残った日本兵たち。
彼らは、軍隊で培った技術を生かし、土地に根付き、新しい家族をつくった。とりわけ妻たちの存在が異郷の地に生きる彼らを支えた。家々には、いまでも新婚当時の彼女たちの可憐な写真が飾られている。そして、彼らは、子や孫たちと、餅をつき、蕎麦を食べ、祖国を懐かしんでいる。しかし、そんな望郷の思いを引き裂くように、やがて質素な部屋の一角で、壮絶な戦争の記憶が語られはじめる。 

なぜ彼らは、日本に還らなかったのか?
南国の激しい雨の間隙、晴れやかな日差しの中で、穏やかに老後を迎える元兵士たちの平和な日常に、漆黒の時代の闇が潜んでいる。

映画史に残る名作『ビルマの竪琴』(市川崑監督)は、地獄のビルマ戦線を情感豊に描き、多くの共感をもって支持された。しかし、なぜ主人公・水島上等兵は僧侶となり戦地に留まったのか?

名匠・今村昌平監督の衣鉢を継ぐ若き映像作家が、当事者たちへの長期取材により、その謎に挑んだ――。

キネマ旬報ベスト・テン<文化映画位>

第33回山路ふみ子映画賞<福祉賞>
第1回田原総一郎ノンフィクション賞<奨励賞>受賞

松林要樹 第1回監督作品
制作:記録映画「未帰還兵」製作委員会
配給:安岡フィルムズ
配給協力:東風/KAWASAKIアーツ
2009/106分/DVCAM/日本語・ビルマ語・タイ語他